ずっと一緒にいたかった～届かぬメッセージ～ (ページ4)

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明音「だっ、だだ誰？！」

男の子はいかにも眠そうな眼差しをこちらに向けている。

？？「人に名前を聞くときは、普通自分から名乗るもんですよ。明音さん」

あ、そっか。

…ってあれ？
今、あたしの名前呼んだじゃん。

明音「し、知ってるじゃないですか！って言うか何で知ってるんですか！！？」

？？「……やっぱ馬鹿」

明音「はぁーっ！？」

初対面なのに馬鹿と2回言われましたよ！？なんて失礼！！

？？「黒板」

明音「へ？」

？？「だから、黒板に書いてあります。貴方の名前。」

こ、黒板？
あたしは振り替えって黒板の隅から隅までを見つめた。

明音「あ…ホントだ…」

よく見ると、黒板の右下に『日直明音』とバッチリ書かれていた。うわぁー恥ずかしっ！

？？「観察力が足りないですね。」

明音「なっ…」

？？「それより日誌。早く書かなくていいんですか？」

明音「…あ、忘れてた！…ってもう4時30分！！？」

書き始めたのが大体3時30分だから、約1時間悩んでいたということになる。うわーあたしってトロいな(苦笑)

？？「手伝いましょうか」

明音「え！いいの！！」

…じゃなくて

明音「ご、ｺﾞﾎﾝ。まず、その前に名前を教えてください。」

危ない危ない…流される所だった。

？？「はぁ…しつこいですね。分かりました、僕の名前はハルです。貴方と同学年です。…これでいいですか」

明音「へぇー！ハルさんって言うんですか！わぁー！なんかカッコいいです！あ、それと同学年なんですね！あたしてっきり年上かt…」

…はっ！！
つい、ノリではしゃいでしまった…
冷静さを保とうと思ってたのにorz

ハル「…ぷっ…あははっwww」

明音「え、えっ！？ど、どうしたの？？」

ハルさんがいきなり爆笑し始めた。
な、なんかあたし変なことしたかな？？

ハル「あー面白すぎwww」

明音「え？な、なんかあたししましたっけ？」

ハル「いえ、あなたの行動が面白いんです。」

ハルさんはポケットから手を出し、あたしの肩にぽんっと置いて耳元でこう言った。

ハル「明日から、ヨロシク。明音ちゃん♪」

…ｿﾞｸｯ
あたしは思わず身震いしてしまった。

ハルさんはそのまま教室を出ていき、スタスタと帰ってしまった。
あたしはひたすらポカーンとするしかなかった。

…明日が不安だ