続き ページ4
「マイ、キーくん…」
「Aは、何も知らないでいいんだ。」
目を覚ましたら、自分の家にいた。あれは全部、夢？
「お母さん、私、今日どうやって家に帰ってきた？」
マイキー君の事、信じたかった。
「あなたの彼氏さんが運んできたわよ。いくら起こしても起きないから、連れてきました、って。
そうそう、伝言があったわ。
今日の事は、二人だけの秘密だよ。だって。
あんたたち、何やったのよ〜。」
お母さんが茶化してきても、反応できない。
その伝言は、今日の出来事が現実にあったことだと伝えてくる。
「逃げ、なきゃ。」
ポロリと口から出たのは、そんな言葉だった。
逃げなければ、私はマイキー君の鳥籠の中で一生を終えることになるかもしれないのだ。
「友達は、頼れない。」
色々と考えて、私は都内のネットカフェを転々とした。
そして、冒頭に戻る。
スマホは、置いてきたはずなのになぜか鞄に入っていた。
いやだ、逃げないと…
ネットカフェを出て、近くのベンチに座り込む。
「どうかしましたか？」
あまりにも顔色が悪かったのか、警察の人がよってきた。
そうだ。警察を頼ればよかったのだ。
なぜ今まで気づかなかったのだろうか。
「たすけて、下さい。」
警察の人は一瞬顔をこわばらせて、また笑顔に戻り、
「勿論。」
と言った。否、言おうとした。
「邪魔だ。死ね。」
目の前の警官が、目を見開き、腹から血を流し、崩れ落ちて行った。
「いやぁぁっぁぁっぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっぁぁぁぁぁ！」
マイキー君が、立っていた。
「ごめんね、迎えに来るのが遅くなって。ネットカフェの店員を駆除してたら、遅くなった。
さ、行こう？」
首を無言で振り、否定の意を示す。
「わがまま言わないの。ようやく完成したんだから。でも、そんなに嫌なら仕方ないね。」
許して、くれるのか。
「無理やり、連れて行くから。」
体に電流が走った感覚がした。
「おはよう。」
目が覚めたそこは、もう鳥籠の中。
「ずーっと、愛し続けるよ。」
逃れることは、できない。
続く
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ゆき - 更新楽しみにしてます！ (2021年11月29日 21時) (
レス) @page1 id: 146e2fe17f (このIDを非表示/違反報告)
乙坂(プロフ) - 叶望さん» ありがとうございます！頑張ります！！ (2021年11月28日 16時) (レス) id: 23b845db9c (このIDを非表示/違反報告)
叶望 - 更新頑張ってください！！応援してます！ (2021年11月28日 16時) (レス) id: f58527bb99 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：乙坂 | 作成日時：2021年11月28日 16時
