どうも、アキハバラディビジョンです。【男主】

第三十四話 ページ41

その後皆も起きてきて、麻天狼の皆さんとも簡単な挨拶を済ませた。

しかし1つ困ったことがある。

『真裏、起きろ』

真裏『…』

結構時間がたったのだが一向に真裏が起きない。何らかの呪いにかかったかのように。

寂雷『ここまで起きないとは…興味深いですね』

琥珀『腹パンでもしたら起きるかなぁ』

琥珀が得意げに腕まくりをする。

『え、痛そう』

琥珀『大丈夫。多分死なないし心配しなくていいよ』

真裏に徐々に近寄っていく琥珀を床に押さえ付ける。

『多分じゃ困るんだって！止まれ！』

琥珀『ちょっと！離してよ〜！』

申し訳ないがこれは真裏の命を守るためだ。
しかし琥珀だって小柄とはいえ成人男性。それなりの力はある。

ふと周りを見てみると見世物を見るように楽しそうにこちらを眺めていた。

『くっそ…』

うっかり力を緩めてしまい、凄い勢いで逃げ出した琥珀は真裏に馬乗りになり、殴る構えをする。

もうこうなったら真裏が死なないのを祈るしかない。





その時真裏がようやく目を開いた。
…しかし手遅れだったようだ。

真裏『!?』

その時文字では表せないようなすごく痛々しい音が部屋中に響いた。

真裏『痛え！！！！！！急に何だよ！』

琥珀『うっわ…すっごい痛そー』

『手遅れか…』

琥珀『あ、起きたの？起きるの遅いからつい腹パンしちゃった。ごめんね〜』

真裏『「つい腹パンしちゃった」って何だよ！殺すぞ！』

琥珀『ウケるw』

真裏『黙れ！』

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