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第三十二話 ページ38

真裏side‐

あれからどれだけ時間が経っただろうか。マンションの一室から見える空は随分暗くなってきた。

一二三『独歩の奴。今日は早く帰ってくるって言ってたのに…嘘つき』

一二三さんは拗ねたように頬を膨らませる。

寂雷『そんな事言わずにもう少し待ちましょう。ね、真裏君?』

真裏『へ!?…は、はい!』

急に話題を振られ少し慌ててしまう。
うっわ…自分でも引くくらいにはダサいな

ちょうどそのタイミングで扉が勢い良く開く。

独歩『すいません先生!遅くなりました!』

正直初めて実際に近くで見る独歩さんの目のクマはとても悲惨だった。
きっといつもは今日以上に働かされ、酷い扱いを受けているのだろう。

一二三『遅いぞ独歩!俺っち達すっげー待ったんだからな!!!』

独歩『わ、悪い、ひふみ…あれ?そこの人は誰だ?』

おそらく俺の事を指しているのだろう。
初めて寂雷先生に会った時のように軽い自己紹介をする。

『…で、麻天狼の皆さんに頼みたい事があるんです。』

一二三『そういえばそんな事言ってた!で?頼みってなんなのー?』

俺の方にずいずいと近寄ってくる一二三さんを独歩さんが「少しは落ち着け」、と止める。
この二人はとても仲が良いんだな。

軽く息を吸って、今までの事を話し始めた。
琥珀の姉が行方不明になった事、その姉がもしかしたら中王区にいるかもしれない事、その姉を見つける為に中王区に攻め込むのを決めた事。

寂雷『成程。それを私達にも手伝ってほしいと。』

真裏『はい。これは仲間の為だけじゃなくて、この世界を変える為でもあるんです。お願いです。手を貸してください。』

三人はしばらく互いを見つめ合っていた。
アイコンタクト…とかと言うものだったっけ。格好良いな、なんて思ってしまう。

寂雷『決めました。 私達なんかで良いのだったら手伝わせてください。』

『本当ですか!?』

寂雷『その代わり、やるからには本気でやりますよ?』

寂雷先生はそう言いながら控えめに微笑む。

『はい!』

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ミク - とても面白いです!これからもがんばってください! (9月8日 19時) (レス) @page47 id: add0ce8bdb (このIDを非表示/違反報告)
悠里(プロフ) - 猿さん» ぎゃー!!!ありがとうございますー!!!!そんな事言われたの初めてなのですごい嬉しいです!!!! (2020年9月20日 18時) (レス) id: 6d0f46be96 (このIDを非表示/違反報告)
- チーム名つける才能あるなぁって思いました。これからも、頑張ってください。 (2020年9月19日 0時) (レス) id: c8e1d74475 (このIDを非表示/違反報告)
悠里(プロフ) - 幸子さん» シグナル納豆でめっちゃ笑いましたwwありがとうございます。更新頑張ります! (2020年4月27日 18時) (レス) id: 6d0f46be96 (このIDを非表示/違反報告)
幸子 - ごめんなさい。最初設定で見た時チーム名シグナル納豆だと思いました。マジでごめんなさい。作品面白かったです! (2020年4月27日 9時) (レス) id: 4dbf87bd8c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:悠里 | 作成日時:2020年2月16日 17時

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