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第二十一話 ページ26

琥珀『そういえば真裏。』

真裏『なんだ?』

琥珀『僕に姉さんがいること…なんで知っていたんだ?誰にもおしえてなかったと思うんだが』

琥珀は目をこすりながらそう問い掛けた。

真裏『え?ああ…教えるけど、ぜってー怒ったりすんなよ?』

『お前は一体何やっちまったんだよ』

琥珀『ああ。多分怒らないよ。たぶん、だけどね』

琥珀は「たぶん」と言う所を強調しながら返事をした。

真裏『言いづらいんだけどなぁ…これ、見たんだよ』

真裏が自分の鞄から出したのは小さな黒く、国語辞典程の厚さを持ったノートのようなものだった。

琥珀『うわ。見られちゃったのか…』

『それはなんだ?』

琥珀『日記帳だよ。僕のね』

真裏『なんか思ってたよりも冷静だな。すぐに奪おうと殴りかかると思ったのに』

琥珀『真裏は僕の事をチンパンジーとでも思っているのかい?そりゃあショックだけどもう裏の顔知られちゃったからね〜』

『どんな事が書いているのか見てもいいか?』

琥珀『別に良いよ。どうせそこの金髪バナナ野郎は見てるだろうしね』

そう言いながら琥珀は真裏を指差す。

真裏『誰がバナナ野郎だ!ぶん殴るぞ!』

琥珀『君の方がチンパンジーみたいじゃないか』

そんな言い争いをしている二人を無視しながら日記帳を読み始めた。


ー○月△日:おとうさんがいえからいなくなった。おかあさんはかなしそうだった。

◇月○日:お母さんがよくよるにどこかに出かけてる。

△月◇日:お姉ちゃんが言うにはお母さんは男の人達がたくさんいるところであそんでるらしい。さびしいな。





△月△日:誰も居ない。この家には姉さんと俺しか居ない。辛い。消えてしまいたい。


その日記帳には琥珀の小学生くらいからの記録が綴られていた。その内容は後ろへ行く程、どんどん暗くなっていた。


俺は、



琥珀を抱き締めた。

第二十二話→←とある日記帳より‐三


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ミク - とても面白いです!これからもがんばってください! (9月8日 19時) (レス) @page47 id: add0ce8bdb (このIDを非表示/違反報告)
悠里(プロフ) - 猿さん» ぎゃー!!!ありがとうございますー!!!!そんな事言われたの初めてなのですごい嬉しいです!!!! (2020年9月20日 18時) (レス) id: 6d0f46be96 (このIDを非表示/違反報告)
- チーム名つける才能あるなぁって思いました。これからも、頑張ってください。 (2020年9月19日 0時) (レス) id: c8e1d74475 (このIDを非表示/違反報告)
悠里(プロフ) - 幸子さん» シグナル納豆でめっちゃ笑いましたwwありがとうございます。更新頑張ります! (2020年4月27日 18時) (レス) id: 6d0f46be96 (このIDを非表示/違反報告)
幸子 - ごめんなさい。最初設定で見た時チーム名シグナル納豆だと思いました。マジでごめんなさい。作品面白かったです! (2020年4月27日 9時) (レス) id: 4dbf87bd8c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:悠里 | 作成日時:2020年2月16日 17時

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