第十四話 ページ17
〜シブヤ周辺〜
三人で今度はシブヤに来た。
俺は、二人に連絡をして1人で心にモヤモヤを抱えながらシブヤのとあるカフェに心を落ち着けるため紅茶を飲みに行った。
「人に頼ってばかりになるな。自分に自信を持って動け」
左馬刻さんのあの言葉。
妙に頭に残る。
理由はわかっている。
自分自身、心あたりがあるからだ。
あの時、あれがきっかけとなって。
服にこびりついて取れなくなった血液。
恐怖と悲しみの顔を浮かべたまま浮かべたまま動かなくなってしまった両親。
だが、その両親の顔すらも思い出せない。
何故だろう。
忘れてしまった。違う。忘れようとしたんだ。
記憶の中の靄がかかったあの顔が徐々に浮かび上がっていく。
あの顔。
あの声。
ーどうして、産まれてきてしまったのー
『ーっ!』
胸が痛い。吐きそう。
こみ上げてくる涙はどう足掻いても止まらず、
ボタボタとテーブルを濡らしていく。
だめだ。泣いたらだめだ。どれだけそれに飢えていても。だめだ。
『おい!』
だめだ。しっかりしなくちゃ。俺が。俺が。俺が。俺が。俺が。あの日、あの時、誓ったんだ。あの日、あいつの前でー
『おい!!A!』
『ーっ!ま、うら?』
真裏『やっと気が着いた。びっくりしたぞ。カフェの中、ガラス越しに覗いて見たらうずくまってるAが居たからな。』
『わりぃな。心配させちまって。』
真裏『大丈夫か?』
やめて。心配しないで。
『だいじょーぶだよ!この通りすげー元気!』
俺は席を立ち、くるっと一回転して見せる。
これ以上、心配されたら。
真裏『でも、目赤いぞ。俺、お前に何かあったらー
その時、気が付くと思ってもいない事が声に出た。
『うるさい!大丈夫って言ってるだろうが!』
真裏が悲しそうな顔をする。
『…ごめん。俺は大丈夫だから。
』
真裏『そ、うか。何かあったら言えよ?』
『うん…わかった』
だめだ。こんな事言いたくないのに。
ごめん。真裏。
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ミク - とても面白いです!これからもがんばってください! (9月8日 19時) (レス) @page47 id: add0ce8bdb (このIDを非表示/違反報告)
悠里(プロフ) - 猿さん» ぎゃー!!!ありがとうございますー!!!!そんな事言われたの初めてなのですごい嬉しいです!!!! (2020年9月20日 18時) (レス) id: 6d0f46be96 (このIDを非表示/違反報告)
猿 - チーム名つける才能あるなぁって思いました。これからも、頑張ってください。 (2020年9月19日 0時) (レス) id: c8e1d74475 (このIDを非表示/違反報告)
悠里(プロフ) - 幸子さん» シグナル納豆でめっちゃ笑いましたwwありがとうございます。更新頑張ります! (2020年4月27日 18時) (レス) id: 6d0f46be96 (このIDを非表示/違反報告)
幸子 - ごめんなさい。最初設定で見た時チーム名シグナル納豆だと思いました。マジでごめんなさい。作品面白かったです! (2020年4月27日 9時) (レス) id: 4dbf87bd8c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:悠里 | 作成日時:2020年2月16日 17時