記憶 ページ7
千「ごめん、千鶴ちゃん。ちょっと歩いてて」
千鶴「え?うん」
.
私は陰に隠れて2人の様子を見ることにした。
沖田「お千、だったかな?何か用?」
千「貴方、記憶があるみたいね」
記憶?お千ちゃん、何言ってるの??
沖田「君にもあるの??」
千「えぇ、私は幕末の頃の記憶がある。でも、あの子。千鶴ちゃんにはもう、、ないの」
幕末。それは歴史の中の時代。
2人にはその記憶があるっていうの??
沖田「…そっか…どこかで気づいてたよ。千鶴ちゃんには記憶がないって…。僕のことなんてとっくに忘れて、幸せに暮らしてるの知ってても僕は未練がましくストーカーみたいなことしてさ…」
貴方は…誰??
お千「千鶴ちゃんは今を生きている。貴方も元旦那なら諦めたら?」
どういうこと??元旦那って…。
沖田「諦められたらこんなことしてないよ…いっその事、記憶がないまま生まれたかったな。。でも、これは千鶴ちゃんを置いて逝っちゃったことに対しての罰なのかな…」
千「ほんと千鶴ちゃんを置いて逝くなんて何考えてるのよ、貴方には山ほど言いたいことがあるけど」
沖田「…千姫、、僕が死んだあとは千鶴ちゃんどうだった??」
千「…最初はすごい泣いてた。でも、強い子だったから…空元気でも頑張らなきゃって働いて…働きすぎて…身体壊して…そのまま…」
沖田「そっか…無理させちゃったのか…」
千「そうよ…あの子にとって貴方は忘れたくても忘れられない存在だった。その気持ち、貴方にわかるの?先に逝ってしまった貴方に」
沖田「…生まれ変わって始めて気づくなんてね…」
千「遅すぎるわよ…」
ーーー先に逝ってしまう僕を許して
ダメ。イヤだ。お願い。
お願いだから、、
どうか、、
私ヲ置イテ逝カナイデ
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作者名:真田周市 | 作成日時:2020年3月4日 2時