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虎「オレね、中学ん時に人殺してんだ。2人。」
それは、以前ネットで見た情報と同じ話だった。
虎「1人は強盗殺人。もう1人はオレの親友だったけど、オレがこの手で殺した。こないだまでずーっとムショにいたの。」
掲示板の話…本当だったんだ。
タロウちゃんは一切笑うことなく、真剣な顔だった。
自分の手だけを見つめて、淡々と…
でもどこか感情的に、話を続ける。
虎「もうさ、二度とそんな事しないって思ってるよ？思ってるけど…。オレ、あの頃の記憶があんま無いんだよ。
ずっと記憶に黒いモヤがかかってて、オレがオレじゃないような感覚でさ。」
私は、タロウちゃんが話してる間、
何も…本当に何も言えなかった。
虎「……怖いんだ。今でもたまに夢に見るんだ。実は、人を殺したオレが本当のオレなんじゃないかって。意識が無くなればまたオレは人を殺しちゃうんじゃないかって。」
グッと、自分の手を握るタロウちゃんの姿は、とにかく辛そうで、苦しそうで。
虎「オレ……約束できないんだよ。もう二度と人を殺さないって。あの頃のオレが、オレの本性だとしたら…また誰かを手にかけるかもしれない。」
ずっと、ずーっと苦しんできたんだな…。
悩んで、もがいて。
虎「………今も、人と触れ合うの怖いんだ。オレのこんな汚い手で誰かに触れたら、傷つけちゃう気がする。」
だからずっと……私とも距離を置いてたんだね。
ずっとずっと、触れてこなかったのはそういう事だったんだね。
もしかしたら、バイク乗るのだってすごく怖かったのかもしれない。
悩んで、悩んで…でも私が喜ぶかもって、ここに連れてきてくれたのかもしれない。
虎「……オレはさ、幸せになっちゃいけない人間なんだよ。」
タロウちゃんは、切なそうに眉を下げた。
そんな事ないよって、
タロウちゃんは素敵な人だよって伝えたかったけど…。
今この場で、思ったことを伝えても…何もタロウちゃんに響かない気がして。
私は、何も言えなくなってしまった。
でも不思議と、タロウちゃんの口から真実を聞いても、タロウちゃんのこと怖いとは思わなかった。
むしろ、淡々と話をするタロウちゃんが幼い子供のようで、すごく切なかった。
虎「……帰ろっか。」
「…うん。」
今この場では、なんと言っていいか分からないけど…。
これだけは伝えたいな。
「……話してくれて、ココに連れてきてくれてありがとう。」
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鈴＠不登校なりかけ(プロフ) - もう…好き…（語彙力皆無）一虎くんが死ぬほど笑ってるとこ見たいな…（）いっぱい更新して下さりありがとうございます… (5月14日 21時) (
レス) @page26 id: d1eba475be (このIDを非表示/違反報告)
ぷりん(プロフ) - 鈴＠不登校なりかけさん» 初めまして！コメントありがとうございます(>_<)私生活がバタついていて、更新遅れてしまい申し訳ないです…！待っていてくださってとっても嬉しいです！これから更新頑張りますので、どうぞよろしくお願いします！ (5月12日 0時) (レス) @page16 id: f848a8e85a (このIDを非表示/違反報告)
鈴＠不登校なりかけ(プロフ) - 初コメ失礼します。久しぶりの更新ありがとうございます〜(´；ω；｀)このお話大好きなので嬉しいです！応援してます。 (5月11日 23時) (レス) @page16 id: d1eba475be (このIDを非表示/違反報告)
ぷりん(プロフ) - あさん» 初めまして！コメントありがとうございます^^* 好きと言って貰えて嬉しいです！長らく時間が空きましたが、また更新再開しますので、どうぞよろしくお願いします！ (5月11日 22時) (レス) id: f848a8e85a (このIDを非表示/違反報告)
あ - めちゃくちゃ好きです…( ߹꒳߹ ) (2022年12月18日 7時) (レス) @page12 id: 2424924dd5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぷりん | 作成日時：2022年11月24日 9時
