水と花の交わり

医師の見解 ページ24

私と話し終わった後に、思い出したかのように炭治郎さんはまた反論し出した





A「立派な屋敷だな…」

私が屋敷の前で立ち尽くして、上を見上げていると、一枚の紙が目に止まった

A(あれは…)

紙には不思議な陣のようなものが描かれていたが、何かは分からなかった

愈史郎「戻りました」

そう言いながら愈史郎さんが扉を開け、その隣で反論し続ける炭治郎さんがいた

炭治郎「この口枷のせいかもしれない！これ外した禰豆子を一度見てもらいたい！！」

口には出さないが、正直に言うと少し五月蝿かった

A(炭治郎さん、ごめんなさい…)

私は心の中で謝りながら、愈史郎さんに着いていった

珠世「おかえりなさい」

すると炭治郎さんが、我に返ったのか普通に戻った

炭治郎「あっ、大丈夫でしたか？お任せしてしまいすいません」

A「本当にごめんなさい……」

私も炭治郎さんに続くように謝る

珠世「謝る必要はありません。貴方が止血をしてくれたお陰で、大事にはいたらなかったのですから。この方は大丈夫ですよ……ご主人は、気の毒ですが拘束して地下牢に」

珠世さんは何処までも落ち着いた声で話していた

A「辛くないですか……？」

珠世「…？」

A「その…人の怪我の手当てをして……」

私がそう言うと、愈史郎さんがいきなり殴ってきた

A「うっ！」

炭治郎「A！」

A「へ、平気…大丈夫です……」

炭治郎さんが心配して慌てて話しかけてきた

愈史郎「鬼の俺たちが血肉の匂いに涎を垂らして耐えながら人間の治療をしているとでも？」

愈史郎さんは怒った口調で聞いてきた

珠世「よしなさい、なぜ暴力を振るうの…それに女性でしょう？もう少し優しくしてあげなさい」

すると珠世さんは何かを思い出したかのように話し出した

珠世「名乗っていませんでしたね。私は"珠世"と申します。その子は"愈史郎"。仲良くしてやってくださいね」

A「あの…私は愈史郎さんから大体の話しは聞いたので、大丈夫ですよ」

私が口を開き言うと、また殴られた

A「っ〜〜！」

さっき殴られた所をもう一度殴られて、また痛みが走る

愈史郎「珠世様の努力を無駄にするんじゃない」

そう言い愈史郎さんが睨んできた

A(珠世さん……愈史郎さんと仲良くなるのは、少し無理があります……)

私はそんなことを思いながら、痛む場所を抑え、珠世さんの後を着いていった

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