2本 ページ3
「_____と、こんなところです。」
「じゃあ明日は部活なし？」
「そうなりますね」
「おい聞いてねぇぞ赤葦ィ！！」
「本来ならあなたが聞いてくるべきものなんですけどね」
と、眉間にシワをよせながら呟く副主将の赤葦くん。いつもお疲れ様です。
なんと、明日は体育館点検のため部活なしだそうで。
急な話だったのか、木兎先輩は明日は外で自主練をやると言い出す始末。流石にしっかり休んでください…。
「Aちゃん、ちょっといい？」
この声は…雀田さん！
「え、あ、しゃい！」
「(しゃい…？)えっとね、明日休みになったじゃん？だからマネージャー3人で買い出し行こうと思ったんだけど大丈夫？」
「はい、全然大丈夫で…す…？はっ！！」
「どうした！？」
ここでようやく私は気づいた。
先輩方と、買い出し…！？そ、そんな！
「買い出し、私ひとりで大丈夫でござります！」
「えぇ！？」
「先輩方は受験も控えておりますし、第一、麗しい先輩方と並んで歩くなど…ましてや先輩方に雑用させるなど神に刃向かう所業！！」
「いやマネの仕事だから！ていうかどうしてそんな大それたことになったの！？」
「どったの〜？」
「雪絵聞いてよ！Aちゃんがまた_____」
翌日。クラスルームにて。
昨日はなんとか先輩を言いくるめた。
…ただし、条件付きで。
昨日の先輩の話を思い出す。
『ただし！買い出し量多いし、Aちゃん可愛いんだから、どこぞの馬の骨に絡まれるかもわからないから心配なの。そ、こ、で！』
『付き添い、つけるね〜？』
…と、したり顔で言ってきた先輩。いや可愛くないです誰も近づかないですよこんなへなちょこのもとになんて。
「じゃ、行こうか」
なぜか副主将の赤葦くんが来てくれることに。
赤葦くんファンに暗殺されないかがすごく心配です。
「ほんと私なんぞのために時間を割いていただき申し訳ございません誠にありがとうございます」
「えっ、いや、全然構わないんだけど…」
な、なんと…！先輩といい赤葦くんといい神なのか！！
「…何拝んでるの？」
「はっ、つい…！」
「つい、って…」
苦笑されてしまいました。死んでお詫びします。
「声に出てるから！死なないでよ！？」
「へっ！？あっ、本日は荷物持ちなり財布にするなり煮るなり焼くなりお好きになさってくだしゃい！」
「俺をなんだと思ってるの」
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