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『僕には予知能力という機能が備わっています。…不具合なのかはわからないのですが、どうも度がいきすぎて…ずっと未来の映像が頭に流れてきて…押し潰されそうな感覚になりました。』


「そっ…か…」


言葉で説明されても、感覚が掴めない。実際に体験してみないとわからないのだ…


『それに…僕はロボット。あなた方は国。やはり、僕はみなさんと一緒にいたところで、みなさんとは違うのです。…みなさんを守るのが僕の役目。なのに、その役目の一つ、予知能力を恐れている僕はきっと…あなた方には必要ないと考えました。』


「…っ。そんなことない‼」



たぶん、これは言い切れる。必要ないなんて、そんなこと無いから。


Aが起動されたあの日、みんなが祝った。笑って、歓喜の声をあげて…拍手を送って…


 
あの瞬間を忘れることは無いだろう…



「みんな…君が生まれてきたことを祝福していたんだよ…?なのに、勝手に消えたいだなんて言わないでよ…」



そう言うと、Aは困った顔をした。



『しかし、僕は「いらないよ‼能力なんてそんなもの望んでない‼…だから、側にいてよ…」…えっ…』



Aの言葉をイタリアは遮り、自分の思いを伝えた。



ぶっちゃけた話、イタリアはただ、側にいてほしいだけなのだ。



そんな高性能なんて望んでいない。共に過ごした時間なんて、ほんの僅かだった。…けど、製造時間は3年というかなり長い期間だった。



それだけみんなの努力が詰まっているのだ。



そのせいもあって、Aが大切で仕方なく感じているのだ。



たぶん、これは一目惚れ。おかしな話だ。ロボットを好きになるだなんて…



でも、確かにその感情はこの言葉がピッタリなのだ。



『ロボットとして不十分な僕でも…ですか?』



「…うん。だから…」



イタリアは一歩ずつ、Aに近寄る。



そして、手の届く距離まで来たとき、イタリアはAを強く抱き締めた。









「君が不安の波に溺れても…絶対にこの手は離さないから…」



次の瞬間、パアッと光に包まれた。木々が揺れる音も、小鳥のさえずりも、小川の流れる音も…だんだんノイズがかかってくる…

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ふにゃこ(プロフ) - コメント失礼します!近未来モノでヘタリア…。すごい発想です。なんか、本当に紀田さんはすごいです…。 (2016年3月25日 2時) (レス) id: a9be79f543 (このIDを非表示/違反報告)
紀田日和(プロフ) - 莉愛さん» ごめんなさい、学校行ってました!(汗) (2016年2月15日 17時) (レス) id: 588f4773fd (このIDを非表示/違反報告)
莉愛(プロフ) - こんにちは (2016年2月15日 15時) (レス) id: 4a9ae00163 (このIDを非表示/違反報告)
莉愛(プロフ) - 紀田日和さん» ボード行けないので…。 (2016年2月15日 8時) (レス) id: 4a9ae00163 (このIDを非表示/違反報告)
莉愛(プロフ) - 紀田日和さん» 行けましたか? (2016年2月15日 7時) (レス) id: 4a9ae00163 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:モノクロアリス x他1人 | 作者ホームページ:  
作成日時:2016年2月1日 13時

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