【APH】Feeling ～ series1～ (ページ27)

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「Aちゃん‼どこにいるのー⁉」

イタリアは一人、どこまでも真っ白な空間で宛もなくAを探している。

自分の声が反響して耳に響く。

何故、イタリアがこんなところにいるのか…それは数分前に遡る…

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「たぶん、Aは自分で目を覚めないようにってやってるんだ。…何が原因か、具体的にはわからないが、未来予知をしてしまったのがおおよそだろう。」

イギリスは、パソコンを忙しくいじりながら、３人に向かって説明をする。

「そんなっ…ってことは、Aちゃんは…！」

ハンガリーが椅子からガタッと立ち上がる。自ら目を覚めないように…ということは、人間が無理矢理起動させなければならない…ということになる。

そんなことが果たして可能なのか…

「さっき、助けてくれ…って言ってたんだが…」

ロマーノは先程のイギリスの言葉が気になって仕方なかったのだ。もし、少しでも可能性があるなら…自分が役にたてるなら…と、期待を胸にしながら。

「あ…あぁ。…確かに、不可能とは言わねぇ。…まぁ、でも、ソイツのがんばりと…あとは、A次第…って感じだな。」

それを聞き、イタリアは勢い良く立ち上がる。

「ねぇ！…それって…俺でもできるかな？」

イギリスはパソコン操作を終わらせ、エンターキーを弾いた。画面に向けていた顔をイタリアに向け、頷いた。

「あぁ。…頼んでも良いか？」

イタリアは、ぱぁ、と表情を輝かせ、力強く頷いた。

「そうか…じゃ、こっちに来い。」

イギリスに連れて来られたのはベッドが置いてある、とある個室。そこは、まるで病院の入院室のようだった。

「お前にはそこで寝てもらう。…で、これを着用してもらう。」

イギリスがパッと取り出したのは、ヘッドフォンの様な形をした機械。

「これを頭に着用して、脳波を測り、そのデータをこっちのパソコンに繋いで、Aに送る。…すると、Aの意識の中にお前の意識が潜り込むことができるんだ。…だから、そこでAと話して、目を覚めるよう納得させる。」

よくわからなかったが、とにかく、Aを納得させれば良いんだ。自分の使命はただそれだけ。余計なことは何も要らない。

「…わかった！やってみる。」

「イタちゃん。がんばってね！」

「しくじったらただじゃおかないからな。」

「もちろんだよ…がんばってくる。」