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Aは警備のため、扉の外で見張りをしている。その間に国々は彼女について話し合いをする。
「にほーん、どうだい?彼女は。」
アメリカが問う。日本は少し考え込み、顔をふっと上げて、口を開く。
「そうですね…彼女は高性能です。とても。…ただ、高性能すぎて怖いです。…いつ私達や人間の知能を超えるのか…いや、もう既に超えているのかもしれません。…そうなると、プログラミングはされていませんが、いつかは人間を支配してしまうことも…」
たった一夜共に過ごしただけでそこまで日本に考えさせるとは…
「俺、一応リミットはかけたつもりなんだが…」
イギリスがぶつぶつ呟く。もし、何かあったらプログラミングに問題があったという事になってしまうのだろう。
しかし、初めてだという事もあり、できる限り人間に近づけたのだが、もしかすると超えていたのかもしれない…
一発勝負とはこういうことを言うのだろうか…
「んじゃ、これからどうしていくか次第…ってことだな。」
珍しくロマーノも遅刻せずに出席し、話し合いに真面目に参加している。
ドイツも苦労しないで済みそうだ。
「ヴェー…いっそのこと、俺らと同じ様に過ごしてもらえばいいんじゃないかなぁ?…支配心とかそういうのはプログラムでロックすれば…」
イタリアが呟いた。正論だ。辺りがシーンとする。みんな呆気に取られている。
「素晴らしいぞイタリア…何でそんな単純なことに気付けなかったんだ…」
単純な彼だからこそ考えられたこと。みんな難しく考えすぎていたのだ。
「ヴェッ…そうかなぁ?…イギリス、できる?」
「あ、あぁ…がんばれば…」
こうしてAは一週間かけてイギリス、インド辺りがプログラミングをし、“怒り”“支配心”をロックしたのだ。
これから困るようなことがあったらまた改良するが…
「イタリア、これで良いはずだ。…あと、Aはお前が世話見てろ。お前の提案だしな?…それに、お前がたぶん、一番女性の扱いが上手いんだろうしな。」
珍しい、紳士だと言い張っている彼が譲るだなんて…
「うん、わかった!」
こうしてAはイタリア家に預けられたのであった─…
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
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南伊「俺のピッツァ、やるよ。」
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ふにゃこ(プロフ) - コメント失礼します!近未来モノでヘタリア…。すごい発想です。なんか、本当に紀田さんはすごいです…。 (2016年3月25日 2時) (レス) id: a9be79f543 (このIDを非表示/違反報告)
紀田日和(プロフ) - 莉愛さん» ごめんなさい、学校行ってました!(汗) (2016年2月15日 17時) (レス) id: 588f4773fd (このIDを非表示/違反報告)
莉愛(プロフ) - こんにちは (2016年2月15日 15時) (レス) id: 4a9ae00163 (このIDを非表示/違反報告)
莉愛(プロフ) - 紀田日和さん» ボード行けないので…。 (2016年2月15日 8時) (レス) id: 4a9ae00163 (このIDを非表示/違反報告)
莉愛(プロフ) - 紀田日和さん» 行けましたか? (2016年2月15日 7時) (レス) id: 4a9ae00163 (このIDを非表示/違反報告)
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