無題 ページ27
コールが再生される。幸次郎さんは、ワンコールで直ぐに出てくれた。最初の「もしもし」が、心配する声のトーンだった。
「もしもし、Aです」
源田『A！！体調、平気か？？頭痛、治ったか？？』
「質問攻めし過ぎですw 一眠りしたら、落ち着きましたよ」
電話の奥からは、「良かった」と一言。かなり、周りの人を心配させていたみたいで、申し訳なかった。
「本当だったら？幸次郎さんに会いたかったです」
源田『え？？？』
「ん？」
源田『今、俺に会いたかったって…』
「ええ。駄目でしたか？」
幸次郎さんの声は、段々と小さくなっていく。『駄目じゃないけど…！！』って、言葉を濁らす。なら、良いじゃんか。
「もしかして、私の事が嫌いに…？」(精一杯のカワボ)
源田『いやいやいやいや！！！そんな事ない！！！Aは、一生俺の天使だからな！？』
「あ、知ってます」
源田『冷たいな。そこは、有難うだろ？』
「あ、そうですねー もう、電話切りたいんですけど」
幸次郎さんに向かって、電話を切ろうとするフリをしていたら、慌てて謝罪をして来た。どんだけ、私と話していたいんだろ。いつも大人っぽい皆のお兄ちゃんが、今日は少し可愛く思えた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 22人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
缶缶缶(プロフ) - 作者さんが元気そうで何よりです。 (2020年9月28日 20時) (
レス) id: 9ec2cd44a4 (このIDを非表示/違反報告)
わたあめ@りんご桜 - 失礼します。黒猫葉音さん、あの僕の作品の【イナズマ学園開校だよー♪】を覚えてますか？あの、是非一緒に作ろう？という……あ、作品に来て、一言いってくれれば色々やるんで！よろしくっす！ (2020年9月21日 20時) (レス) id: a2731c2f1a (このIDを非表示/違反報告)
転生桜(プロフ) - 黒猫葉音さん、続編おめでとうございます！あまり無理しないように、これからも応援してます(*´∀｀*) (2020年7月18日 10時) (レス) id: c26d4ae3c8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
