人間を信じられない少女 (ページ3)

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荒木side

俺は真剣乱舞祭に向けて、稽古を続けていた。

崎「ひろくん、ちょっと来て」

つばさに呼ばれて、玄関の方に行った。すると、階段のところに女の子が座り込んでいた。

「つばさ、どうしたの？その子」
「入口のとこに座りこんでて」
「それにしても随分細いな」

女の子が泣き出した。慌てて抱っこしてあやす。

「軽・・・‼」
あまりの軽さに思わず落としそうになった。

中に入れて体を確認する。

「酷えな、これ・・・」

背中、腹、腕、足、顔に複数の傷と痣があった。さらに首には手形まで・・・。

「ちょっとしみるかもしれないけど、我慢してね」

消毒液をつけた綿で傷口と痣を消毒する。暴れる女の子を必死でつばさは抑えた。

「終わったよ」

俺は女の子と暮らすことにした。