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「ああ
そういえばこちらにどのようなご用件でいらしたのですか?」
「...あー......その......」
「カルネ村近郊に村が発見されたので、見に来ました」
「そ......そうだ」
ナイス!
ナーベラル
「......カルネ村......?
......ああ......
エンリ......元気......ですか?」
俺に話しかけるとき目を会わせないようにしている
......よっぽど骸骨が嫌なんだな
俺は幻術で造った顔を晒す
すると村長らしき女はユールに「ほらやっぱり違うじゃないかい」と言った
ユールとはもう目すらも合わない
「......」
はぁ......
ため息がこぼれるよ......
「モモン様...
あの女を連れてナザリックに帰還なさってはどうでしょうか」
ナーベラルが小声で言う
「馬鹿者
連れて帰ってどうするつもりだ?」
「私の事を見通した女です
薬師みたいにタレント持ちかもしれません」
「もし__
もし、タレント持ちじゃなくてただの狂人ならどうする?」
「アンデットの媒介に使えばよろしいかと」
「......なるほどな」
そして俺たちの会議が終わった
「ユールさんをぜひとも我がチームに入れたいのですが......」
「えっ......」
ユールは心底嫌そうな顔をする
村長は「すぐに準備して参ります」と快く受けてくれた
そして数分後、ユールはローブ(魔法詠唱者用)を着用して現れた
「やはり、魔法詠唱者ですか」
「......隠していたつもりは......ありません」
「別に良いですよ
では村長殿
ありがとうございます」
「いえ
ユールを...
うちの娘がいれば先ず安全です」
「......?」
先ず安全?
どう言うことだ?
そして俺たちは少し離れた森に足を踏み入れた
「......ユール
先程言っていたあの事はどう言うことだ?」
「ひっ......あ......ああああの......
モモン様は......異業種であらせられますか......?」
的確に言ってくるな
もしかしたらプレイヤーかもしれない...な
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作者名:神無 | 作成日時:2017年1月12日 10時