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「Z......Z...」


「ユールの処遇はどうなされますか?」


「......うむ......


予想以上に使える


ナザリックの防衛に最適かどうかはわからんが


眠らしておくには惜しい存在だ」


「防衛は若干の不安は残るものの


ユールが居なくても問題ございません」


「なら私と同じ旅をしても...


ナーベラルは構わないか?」


「私はどうも思いません


強いて言うのなら


至高の存在であらせられるアインズ様と可愛いユールと旅を出来るのはこの上ない...


身に余る幸福にございます」


...ナーベラルはよっぽどユールを気に入ったんだな......


「そうか


では......」


「お待ちください


アインズ様!」


「......どうした?


アルベド」


「ユールは未知の生き物


アインズ様とご一緒とは......」


「問題ないだろう」


「...しかし......」


「アルベドよ


確かにユールは人間が一般的に使えるのは第三位階魔法までだ


だが、それもリイジーのような者


あの齢で第五位階魔法まで使えたのだ


先も言った通り、


眠らしておくには惜しい存在だ


もしかしたら私にも匹敵するようになるやもしれん」


「なっ......


至高の御方であらせられるアインズ様と同等!?


そんなのあり得ません!」


「もしもの話だ


それもまた


あり得る話だ


さて、


ユールの方針も決まったことだ


ナーベラル


ユールの服を用意してくれ」


「それではダメなのでしょうか?」


「汗をかいたかもしれん


着替えさせてやろう」


「すぐに準備いたします」


「では各員解散」


皆が去ったあと、


ユールだけが玉座の元にいた


俺はソッと抱き上げ、


部屋へ戻る


そう言えば、ユールの部屋


考えてなかったな......


ベッドにおろして布団をかけけてやる


「ん......


サーティエンス......さま......」


サーティエンス?


なんだ?


「いか......いで......


さ......さま......


あにさま......


ごめんなさい......」


サーティエンスとやらがこいつの兄か


確か死んだと言っていたが......

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作者名:神無 | 作成日時:2017年1月12日 10時

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