ぎゅーって。 ページ6
パラパラと雑誌のページを捲る音だけが聞こえる部屋に、(人1)と、(人1)に引っ付いているキヨが居た。
『……キヨ、暑い。』
キ「…うん。」
『…離して。』
キ「……やだ。」
『…はぁ、』
さっきからこの繰り返し。
流石にこのやり取りにうんざりし始めた(人1)は、溜息を一つ吐いてまた雑誌へと視線を戻した。
『…ねぇ、キヨ。』
雑誌を読み始めてしばらく経った時、不意に(人1)が口を開いた。
キ「？……なにー？」
『……どうして、昔からすぐに僕に抱きつくの？嬉しいから構わないけれど、少しだけ恥ずかしい……』
後ろから抱きついているから、顔は見えない。
だけど、(人1)の耳が赤くなっているのがキヨにはわかった。
キ「！……そりゃあ、(人1)の傍が1番落ち着く場所だからだよ。」
そう言って、(人1)の肩に頭を乗せて寝だしたキヨ。
『……え、』
キ「………すぅ、」
昨日あまり寝ていないと言っていたから、疲れていたのだろうか。
キヨは完全に寝てしまっていて、(人1)だけがこの状況について来れていなかった。
『……もう、ずるいよ。』
そう言いながらも、雑誌をパタンと閉じてキヨの頭を優しく撫でてあげる(人1)。
そこに、リビングのドアが開く音がした。
こ「キヨ、入るぞ？……あ、」
『…静かに、お願いします。』
こ「…了解。」
(人1)がシーッというポーズをすると、こーすけも笑ってポーズをし返した。
フ「…あれ、キヨ寝てるんだ。」
ヒ「今日も(人1)にベッタリだなぁ。」
後に続いて入ってきたフジとヒラは、小声で話す。
フ「…俺、飲み物取ってくるね。キッチン入ってもいい？」
ヒ「あ、俺も行くー。」
『…うん。ありがとうフジ、ヒラ。』
フ「ううん。それじゃ、立てないもんね…」
キヨの方を見て、笑って飲み物を取りに行ったフジとヒラ。そしてそれと入れ違いに部屋に戻ってきたこーすけが、ある事を言い出した。
こ「…(人1)も大変だなぁ。いっつもこんな大男に抱きしめられたり引っ付かれたりされてさ。」
『…うん。確かに大変だし困る時もあるけど、僕はキヨに抱きしめられるの好きなんだ。ちゃんと、僕はここに居てキヨに愛してもらえてるんだって思えるから。』
こ「……はは、そうか。…よかったな、キヨ。」
キ「…お前、何で俺が起きてるのわかった？」
こ「肩震えてた。」
キ「うわ、マジか。」
『……え、キヨ起きてるの？』
キ「あーうん、とりあえず(人1)好き。」
『……え、』
こ「は？」
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狐羽(プロフ) - シノさん» コメントありがとうございます！こちらこそ、リクエストありがとうございましたー！ご期待に添えなかったらどうしようかと不安でしたが、喜んで頂けてよかったですー！ぜひぜひ！また余裕ができて、リクエストを募集した時にお願いします！ (2016年12月25日 1時) (
レス) id: e6c241ef63 (このIDを非表示/違反報告)
狐羽(プロフ) - なななさん» コメントありがとうございます！クリスマスですね！(白目)くそぅ…別に羨ましくなんて無いですよ…元々は、クリスマスは家族で祝うものですもん…だから、いいんです…(( (2016年12月25日 1時) (レス) id: e6c241ef63 (このIDを非表示/違反報告)
シノ(プロフ) - わぁぁぁ!!リクエストに答えて頂いてありがとうございます!!凄くマイナーな内容だったのに、自分の見たかった内容が見れて嬉しかったです!!これからも更新頑張ってください!また、機会があったらリクエストさせていただきますね( *´艸`) (2016年12月24日 23時) (レス) id: 6b1ffa6757 (このIDを非表示/違反報告)
ななな - 作者様、いかがお過ごしでしょうか。明日はクリスマスですよコンチクショウ！！リア充なんか消し飛んでしまえ←いくらでも待つので頑張ってください！！ (2016年12月24日 21時) (レス) id: 386da7e4eb (このIDを非表示/違反報告)
狐羽(プロフ) - なななさん» こちらこそありがとうございました！コメントしていただければ、絶対に返しますよ！！(｀･ω･´) (2016年12月12日 22時) (レス) id: e6c241ef63 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：狐羽 | 作成日時：2016年8月21日 13時
