▼２９〜キヨ目線〜 ページ31
『……きて、起きて、』
『…起きて、キヨくーん』
……大好きな、アイツの声で目が覚めた。
なんか、朝からちょっとだけ気分いいかも。
『…お、よかった起きてくれたー。…朝ご飯、できてるよ。』
キ「おはよ。アイツらは……ってあれ、」
『…ふふ、皆もう起きてるよ。』
キ「マジかよ…アイツら俺も起こせよ……」
『…あれ、私じゃ不満だった？』
ニコニコとやけに楽しそうに笑いながら言ってくるもんだから、少しだけイラッときた。
キ「……んなわけねーだろ、ばか。」
顔を覗き込んでくる(人1)の口に、仕返しとして軽くキスしてやった。
すると、アイツは顔を真っ赤にして、拗ねたようにプイっとそっぽを向いた。
『……不意打ちとか、ずるいよ』
キ「…は、そんなの知らねー。」
『……む、』
不貞腐れた顔してるくせに、手はしっかり握りやがって。
キ「…ホント、可愛いわ。」
俺がそう言うと、また(人1)の顔はブワッと火を噴きそうなほどに赤くなった。
『…い、いいからご飯食べよ！皆の事待たせてるんだから！』
ほら早く！！と、俺の背中をグイグイと押してアイツらの所まで連れていく。
こ「…お、やっと起きたな。」
ヒ「遅いよー。」
フ「(人1)ちゃん、お疲れ様。」
椅子に座った3人が、俺の事をニヤニヤと笑って見つめてくる。
……なんだお前ら、俺がなんかやらかしたみたいな顔しながら笑うのやめろや。
…まぁ、朝からアイツにキスしちゃったけど。
…いや、今はそんなのどうでもいいんだ。
ニヤニヤと笑い続けるアイツらをオール無視して、(人1)の隣に座って朝食を食べる。
キ「……相変わらず美味いな。」
『…えへへ、ありがとう。』
ふふふ、と嬉しそうにしながらこーすけへのご飯をよそっている(人1)をぼーっと見て、思う。
……いつかは、毎日お前の飯食える日が来るのかなって。
…来てほしいなって思うけど、今の俺にはとてもそんな事言う資格なんか無いから。
……今は、1口(人1)の作った飯を食べて心の底で密かに幸せを感じている。
キ「……(人1)、おかわり。」
『！……うん！』
それに、嬉しそうにご飯よそってくれる(人1)を見てたら、まだ先の事はいいかなって思っちゃうんだよな……。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 28人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
狐羽(プロフ) - おかかさん» ありがとうございます！（笑）そう言っていただけるととても嬉しい限りです！ (2016年10月1日 21時) (
レス) id: e6c241ef63 (このIDを非表示/違反報告)
おかか - 今私の頭の中(何この癒される(バ)カップル( ^o^)<ン“ン“ン“ン“ン“)と、なっております(笑) (2016年10月1日 20時) (レス) id: b950937163 (このIDを非表示/違反報告)
狐羽(プロフ) - 花さん» ありがとうございます…(´；ω；｀) (2016年8月19日 8時) (レス) id: e6c241ef63 (このIDを非表示/違反報告)
花 - えっ。面白い(真顔) (2016年8月19日 4時) (レス) id: e5a110fb49 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：狐羽 | 作成日時：2016年8月7日 14時
