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『…おじゃまします。』
キ「ん、どーぞ。」
『……へへ、なんか緊張しちゃうなぁ。』
キ「なんでだよ。」
『…女の子としてここに来るのは初めてだから。』
キ「なんだそれ。」
『……あ、そうだ、今日ホントにお世話になったし、お礼と言っちゃなんだけどご飯でも作るね。』
キ「お、ありがと。」
『いえいえ。…あの、エプロンってあるかな？』
キ「ん？あぁ、ちょっと待ってろ。」
キ「……はい。これしか無かったけど、いい？」
キヨくんが持ってきたのは、可愛い猫ちゃんのエプロン。
『……ふふ、可愛い。』
『…というか、ホントに猫の服とか好きだねぇ。』
キ「！……い、いいだろ別に！」
『…うん。いいと思うよ』
『……じゃ、作るね。待ってて！』
キ「………おう。」
＊
鍋の具合を見ていると、不意に後ろからぎゅっと抱きしめられる感覚。
キ「……(人1)。」
『…っえ、ちょ、キヨくん？』
火事になってしまわないように、とりあえず火を止める。
『…と、というか、急にどうしたの……？』
キ「…ごめん、可愛すぎて我慢できなかった。」
『ッな、なにそれ…』
キ「……だって、なんか新婚さんみたいじゃね？」
"新婚さん"をやけに強調して耳元で話してくる。
なんだかくすぐったくて、少し身をよじった。
『な、何言ってるのさ……。』
キ「…俺には、そうにしか見えないんだけど？」
『……なんか、キヨくん急に迫ってきてない？』
キ「……そりゃあ、今まで我慢してきたからな。……何、嫌なの？」
『…そ、そうじゃないけど、でも、その』
キ「？……なに」
『その…は、恥ずかしいと言いますか……ね？』
なんとなく後ろを振り向きながらキヨくんの目線に合うように見上げながら言う。
…なんか、自分が自分じゃないみたいだな。
キ「……あのさ、俺にはそう言うけど、お前も急に可愛くなってきててやばいんだけど。」
キ「……今の顔、すげぇ可愛いし。」
『ッ、ぅ……ば、ばか、ばかばかばか。』
『……そんな事言われたら、恥ずかしくておかしくなっちゃうでしょ…！』
顔が火を噴きそうな程に熱くなって、目がぐるぐると回るような感覚に襲われて、思わずキヨくんの胸に顔を押し付けた。
キ「！……あー、もう、」
『…？』
ハァ、と溜息を吐かれて、咄嗟に顔を上げてしまった。
『ッん、』
軽く触れるだけのキスをされて、クスクスと笑われる。
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狐羽(プロフ) - おかかさん» ありがとうございます！（笑）そう言っていただけるととても嬉しい限りです！ (2016年10月1日 21時) (
レス) id: e6c241ef63 (このIDを非表示/違反報告)
おかか - 今私の頭の中(何この癒される(バ)カップル( ^o^)<ン“ン“ン“ン“ン“)と、なっております(笑) (2016年10月1日 20時) (レス) id: b950937163 (このIDを非表示/違反報告)
狐羽(プロフ) - 花さん» ありがとうございます…(´；ω；｀) (2016年8月19日 8時) (レス) id: e6c241ef63 (このIDを非表示/違反報告)
花 - えっ。面白い(真顔) (2016年8月19日 4時) (レス) id: e5a110fb49 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：狐羽 | 作成日時：2016年8月7日 14時
