攫われました。 ページ38
皆に買い物に行くと言ってから数十分後。
僕はなぜか、どこかの倉庫に居ました。
出ようとしても、手が縛られていて上手く動けません。
『……誘拐された?』
そんな事思いたくはないけれど、どうしてもそうとしか考えられない。
……でも、誰が何のために?どうして僕なんかを?
しばらく考え込んでいると、奥の方からカタンッと音がして、知らない人が僕の前まで来た。
「…あ、やっと目が覚めたんですね!」
男の人。普通の、あまり特徴が掴めないようなそんな人が、動けない僕を見て笑ってる。
とてつもない不快感。怒りを押し殺して、冷静に問う。
『……貴方は誰なんですか。どうして、こんな事するの。』
怒りを隠しきれてなかったのか、睨まれたその男性はわざとらしく怖そうなフリをした。
「そんな顔しないでくださいよ。僕はただ、すぐ側で(人1)さんを見たかっただけなんですから。」
歪んだ笑みを向けてくる男の人。
その男の人の手は、僕の頬へと伸びてきた。
「あぁ…可愛いなぁ…ずっと、この肌に触れたかった……」
『……ッ、触らないで。』
「そんな酷い事言わないでくださいよ。大丈夫です、僕らの邪魔する者はここには来ませんから……」
そう言って、男の人の顔が近づいてくる。
……まずい、キスされてしまう。
そう思った時、扉の方から何かが壊れるような大きな音がした。
「なんだッ!?」
最俺「…(人1)!!」
音がした方を見てみれば、そこには汗だくになった皆が居た。
『皆……』
「なぜだ…なぜここがわかった!!」
キ「はぁ?俺ら、伊達にこういう系のゲームやってきてないから。それに、(人1)がいる所なんてどこでもすぐにわかるわボケ。」
こ「あ、警察呼んどいたんで。すぐ来ると思いますよ。」
「そんな…完璧だと思っていたのに…」
フ「完璧なわけないでしょ?何言ってんのアンタ。」
ヒ「第一、途中の道に(人1)のスマホが落ちてたし。わかり易すぎだよ。」
……嘘、いつの間に落としてたんだろう。
男の人が怯んでいる隙に、キヨとヒラが助けに来てくれた。
ヒ「(人1)!大丈夫!?何もされてないよね!?」
『…うん、大丈夫……だけど。』
キ「……だけど?」
『…キス、されそうになった。』
僕がそう言うと、キヨから「プチッ」という音がした。……何?
キ「…おいテメェ、"俺の"(人1)に何やってんだ?あ?」
ーーー
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黒島(プロフ) - 涙さん» 名前は違いますが、作者です。コメントありがとうございます!その件についてなんですが、間違えて消してしまったみたいです…アカウントが違うので、申し訳ありませんが更新できません…すみません… (2017年3月2日 13時) (レス) id: bf5af827dd (このIDを非表示/違反報告)
涙 - 済みません。寝起きドッキリの1が無いのですが... (2017年3月2日 0時) (レス) id: 3f66ae4c85 (このIDを非表示/違反報告)
狐羽(プロフ) - もうすぐ話がいっぱいになってしまいそうなので、一旦リクエスト募集を中止したいと思います。このコメより下にあるお話は書こうと思ってます。すみません。 (2016年8月21日 11時) (レス) id: e6c241ef63 (このIDを非表示/違反報告)
狐羽(プロフ) - 澪さん» ありがとうございます…!頑張ってなるべく早く続き書きます! (2016年8月20日 19時) (レス) id: e6c241ef63 (このIDを非表示/違反報告)
澪 - すごく続きが気になります。 頑張って更新してください。 (2016年8月20日 12時) (レス) id: d3311d39d9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:狐羽 | 作成日時:2016年7月8日 1時