３４３ 緑谷side ページ9
昨夜、かっちゃんの携帯に彼女から電話があった。内容は至ってシンプルで、Rちゃんを迎えに行くと日時を言うだけ言って切られたらしい。
談話室で皆と話している時に唐突に「明日、AがRを迎えに来る」と告げたかっちゃんは酷く物静かで、無邪気に「ママ来てくれるの！？」と喜んでいるRちゃんに短く「ああ」と返していた。
直ぐに相澤先生にその事を伝えると相澤先生も「案外、時間が掛かったな」といずれこうなる事を見越していた様だった。
そして迎えた今日、待ち合わせの時刻になり、相澤先生やオールマイト、彼女の両親、そして僕達1-Aの皆は彼女が現れるのを何処か緊張した面持ちで待っていた。
代表する様にRちゃんと手を繋ぎ、僕達よりも前に出て彼女を待つかっちゃんは不安げに自分を見上げるRちゃんの頭を軽く小突く。
「むっ！痛い！ばくごーのバカ！！」
「うっせ。ンな顔しねぇでも彼奴は来る」
「…うん」
Rちゃんが僅かに笑った時、校門の外から一人、此方へと歩いて来る人影が見えた。その人影が待ち焦がれていた人物だと誰もが気付き、僕の隣に居た葉隠さんが「Aちゃん…」と小さく彼女の名を呼んだ。
彼女が来るからと前もって校門のセキュリティは解除していて、堂々と校門を抜けて僕達の前に姿を現した彼女にRちゃんはかっちゃんの手を離し、ゆっくりと、確認する様に「ママ…？」と近付いて行く。
そして…
「うん。おいで…R」
そう彼女が言った瞬間…
「っ…ママ…！！」
泣きながら彼女へと駆け出し、抱き着いたRちゃんを優しく受け止めて「ごめん、寂しかったよね。もっと早く…迎えに来るべきだった…ごめん」と強くRちゃんを抱き締める彼女は泣いていた。
「ママ…泣いちゃやだよ…Rが約束やぶっちゃったから泣いてるの…？良い子に待てなかったから…泣いてるの…？R、悪い子…？嫌いになっちゃった…？」
「…バカだなぁ、Rは僕の自慢の子だよ。Rが大好きだから泣いてるんだ」
「Rもママがだいすきだよ…？」
更に強くRちゃんを抱き締めて泣く彼女が、どれだけRちゃんを大切にしているのか、十分過ぎる程に伝わってくる。
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パル(プロフ) - 真田丸＠homeさん» ｺﾒﾝﾄ有難う御座います!!頂いたｺﾒﾝﾄを何度も見直す程、驚いております!!感動してもらえて本当に良かったです。完結まで残り僅かですが、どうぞよろしくお願いします!! (2018年12月13日 13時) (
レス) id: a050d7518b (このIDを非表示/違反報告)
真田丸＠home(プロフ) - ごめんなさい、３５４話でした。 (2018年12月12日 21時) (レス) id: 2d504e1e62 (このIDを非表示/違反報告)
真田丸＠home(プロフ) - ３３５話で泣きました！めっちゃ感動しました！これからも頑張ってください！ (2018年12月12日 21時) (レス) id: 2d504e1e62 (このIDを非表示/違反報告)
月華姫 - 前回7章にて、お返事ありがとうございます！そして続編8おめでとうございます！！超大作ですね！！これからもパル様のペースで頑張って下さい！ではまたっ♪ (2018年10月29日 11時) (レス) id: 8f77e3b2d4 (このIDを非表示/違反報告)
パル(プロフ) - 卯月。さん» ｺﾒﾝﾄ有難う御座います!!!思い付きで書き始めて、自分でもこんなにも長くなるとは思って無かったので続編を作る度に追い掛けて下さる読者様に感謝の気持ちでいっぱいです!!これからも3日更新の頻度ではありますが、楽しんでもらえる様に頑張ります！！ (2018年10月28日 14時) (レス) id: a050d7518b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：パル | 作成日時：2018年10月27日 0時
