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「動くなよ…？動いたら殺すぜ、爺さん」
聞き慣れた声に驚き、黒い霧…いや、ワープゲートの中からその姿を現した人物に「なん、で…」と思わず零れる。
ワープゲートから出て来た死柄木さんは僅かに僕の撃ち抜かれた腹部を見て顔を顰めると、溜め息混じりに「幾ら何でも掛かり過ぎだろ」と告げる。
「それに、娘の迎えはパパの仕事の内だろ？」
「っパパ…！！」
ﾆｨ…と笑い、飛び付いてくるRを片腕で抱き留めた死柄木さんは動けない僕を見るとジジを余所に「死ぬのか…？」と静かに問い掛けてくる。
「死ぬ訳、無いでしょう……少し、休んでるだけですよ」
「へぇ……だったら、A。お前、ずっと休んでて良いぞ」
「…はい？」
死柄木さんの言っている言葉が分からず、眉を寄せれば死柄木さんは「コイツは俺が貰う」と残していた中指をジジに触れさせた。
「っがあっ…貴様…っ…!!」
「おいおい、暴れんなよ。綺麗に殺せないだろ？」
そう楽しげにジジを死へと追い詰めていく死柄木さんは何でも無い様に「A、契約は終わりだ」と絶命したジジをゴミでも捨てるかの様にポイッと投げ捨て、ゆっくりと僕の前に屈み込む。
「もう守らなくて良い。俺もお前を守らない」
僕の頬に軽く触れた死柄木さんは「…その代わり、生きろよ」と優しく笑う。
「何言ってんですか…こんな傷、直ぐに治ります」
「俺が全部ぶっ壊したら迎えに行く。そしたら、Rと三人で静かに暮らせるだろ？」
嗚呼…そういう事か。死柄木さんが危険を冒してまで此処へ来た理由は僕を敵連合から遠ざける為だ。この人は僕が留守にしていた数日の間、考えていたのだろう。
僕が雄英を捨てられない事、これから死柄木さんが成そうとしている事に僕は力になると言いつつ、躊躇してしまう。誰かを傷付ける度に皆や勝己の顔がチラついて…身動きが取れなくなる。それ等を鑑みてのこの言葉なのだと思う。
「気が…変わるかも知れませんよ…？僕を日向に戻したら……もう、アナタと一緒に居る事を拒んでしまうかも知れませんよ…？」
「…俺が見込んだAはもう居ないだろ」
「っ……」
「知ってるぜ？爆豪君と一緒になりてぇんだろ？寝言で呼んでたもんなァ？ずっと」
何それ、初耳なんですけど。
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パル(プロフ) - 真田丸＠homeさん» ｺﾒﾝﾄ有難う御座います!!頂いたｺﾒﾝﾄを何度も見直す程、驚いております!!感動してもらえて本当に良かったです。完結まで残り僅かですが、どうぞよろしくお願いします!! (2018年12月13日 13時) (
レス) id: a050d7518b (このIDを非表示/違反報告)
真田丸＠home(プロフ) - ごめんなさい、３５４話でした。 (2018年12月12日 21時) (レス) id: 2d504e1e62 (このIDを非表示/違反報告)
真田丸＠home(プロフ) - ３３５話で泣きました！めっちゃ感動しました！これからも頑張ってください！ (2018年12月12日 21時) (レス) id: 2d504e1e62 (このIDを非表示/違反報告)
月華姫 - 前回7章にて、お返事ありがとうございます！そして続編8おめでとうございます！！超大作ですね！！これからもパル様のペースで頑張って下さい！ではまたっ♪ (2018年10月29日 11時) (レス) id: 8f77e3b2d4 (このIDを非表示/違反報告)
パル(プロフ) - 卯月。さん» ｺﾒﾝﾄ有難う御座います!!!思い付きで書き始めて、自分でもこんなにも長くなるとは思って無かったので続編を作る度に追い掛けて下さる読者様に感謝の気持ちでいっぱいです!!これからも3日更新の頻度ではありますが、楽しんでもらえる様に頑張ります！！ (2018年10月28日 14時) (レス) id: a050d7518b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：パル | 作成日時：2018年10月27日 0時
