３６９ 爆豪side ページ35
けたたましく鳴り響く目覚ましをぶん投げそうになるのを堪えながら、アラームを止めて瞼を開く。そして隣に居た筈のAの姿が無い事に一気に眠気などぶっ飛び、布団を蹴飛ばして急いで部屋から飛び出した。
「っ…ざけんなよ…」
何が夢だ、何が愛してるだ。また黙って消えやがって…!!そうやって全部テメェで背負い込んで、拒絶して、それで守った気になっとんのか!!
廊下を走り、クラス連中が居るであろう食堂に入れば、呑気に「おう！爆豪！！珍しく遅かったじゃねーか」と切島が声を掛けてくる。
「おい、Aは何処だ？」
「は？お前の部屋じゃねぇのか？」
「居ねぇから聞いてんだろが!!このカス！！」
「っ！？」
俺達の会話を聞いていたクラス連中が「どういう事だよ…！！」「まさか…」と騒ぎ始める中、切羽詰まった様に食堂に入って来たデクが俺を見付けるなり「かっちゃん!!Aちゃんは！？」と問い詰めてくる。
「起きたら居ねぇんだよ…!!」
「っ……!!」
「テメェ何か知っとんのか！？」
収まり切らない怒りを八つ当たりする様にデクの胸倉を掴めば、デクは悔しそうに「さっき…Aちゃんのお母さんから連絡があって…」と話し始める。
「お爺さんの屋敷を誰かが襲撃してるみたいで、寮にAちゃんが居るか確認してくれって…」
「彼奴…ｯ!!」
デクを離して食堂から飛び出そうすると、デクに腕を掴まれ「何処行くんだよ！！」と止められる。
「探しに行くに決まってンだろうが!!」
この状況で彼奴が行く場所は一つしか無い。
「まさか、お爺さんの家に乗り込む気！？」
「Rがそこに居んなら彼奴が行く場所なんてそこしかねぇだろが！！」
「ちょ、落ち着けって！爆豪！！」
「うるせぇ!!」
止め様とするクラス連中を「退けよ、ぶっ殺すぞ」と個性をチラつかせながら威嚇するが、それで引く様な殊勝な連中じゃねぇ事は分かってる。
漸く…手に入ったと思えば、あっさりとすり抜けて行く。触れたと思えば、何処にも居やしねぇ。何も言わずに、勝手に姿眩ましやがって…
ざけんじゃねぇ…!!!
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パル(プロフ) - 真田丸＠homeさん» ｺﾒﾝﾄ有難う御座います!!頂いたｺﾒﾝﾄを何度も見直す程、驚いております!!感動してもらえて本当に良かったです。完結まで残り僅かですが、どうぞよろしくお願いします!! (2018年12月13日 13時) (
レス) id: a050d7518b (このIDを非表示/違反報告)
真田丸＠home(プロフ) - ごめんなさい、３５４話でした。 (2018年12月12日 21時) (レス) id: 2d504e1e62 (このIDを非表示/違反報告)
真田丸＠home(プロフ) - ３３５話で泣きました！めっちゃ感動しました！これからも頑張ってください！ (2018年12月12日 21時) (レス) id: 2d504e1e62 (このIDを非表示/違反報告)
月華姫 - 前回7章にて、お返事ありがとうございます！そして続編8おめでとうございます！！超大作ですね！！これからもパル様のペースで頑張って下さい！ではまたっ♪ (2018年10月29日 11時) (レス) id: 8f77e3b2d4 (このIDを非表示/違反報告)
パル(プロフ) - 卯月。さん» ｺﾒﾝﾄ有難う御座います!!!思い付きで書き始めて、自分でもこんなにも長くなるとは思って無かったので続編を作る度に追い掛けて下さる読者様に感謝の気持ちでいっぱいです!!これからも3日更新の頻度ではありますが、楽しんでもらえる様に頑張ります！！ (2018年10月28日 14時) (レス) id: a050d7518b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：パル | 作成日時：2018年10月27日 0時
