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夢から目覚めると、何故か目の前には父さんの汚い泣き顔が割と間近にあり、取り敢えず挨拶がてら顔面に拳を捩じ込んだ。
「ぎゃああ！！！」
「なァにしてんだ、この野郎」
「A！！パパを殴るとはどういう事だ！！」
「やかましい」
倦怠感の抜けない身体を起き上がらせれば、ベッドの周りには苦笑いを浮かべる出久や透ちゃん、それから安堵した様に僅かに笑みを浮かべる轟と母さんが居て、充分嬉しい筈なのに勝己の姿を探してしまう。
「久し振りに顔出したかと思えば重傷ってどういう事だい！！」
そう顔を出したリカバリーガールに「えーっと…その、お久し振りです。ご健在で何より…」と目を逸らすと「目を逸らすんじゃないよ！全く！」と中々に怒っていらっしゃる様で、本当に申し訳無くなる。
「只でさえ、不健康な身体なんだ！無茶するにしても限度ってもんを弁えな！！」
「はい…仰る通りです」
「ったく！ほら、まだ血が足りてないんだからそれくらい自分で増やしな！！」
「僕これでも怪我人…」
「黙らっしゃい！！」
「う……ハイ…」
取り敢えず、リカバリーガールに言われた通りに渋々血液を循環させる様に増殖すると、母さんは「リカバリーガールには頭が上がらない様ね」と小さく笑っていた。
「母さん、Rは？」
「追うつもりなの…？」
「当たり前な事聞かないでよ」
「そう…それなら、言わないわ」
薄々そう言われるだろうと思ってはいたけど、僕だって、ハイ、そうですかという訳にはいかない。
母さんを睨み付けると負けじと母さんも僕を真っ正面から見据え「アナタ…自分がどれだけ人に心配を掛けているのか分かってるの？」と問うてくる。
分かってるよ…そんな事、わざわざ言われなくても皆と再会した時、痛い程それが分かった。行動を縛る為の心配では無く…僕の安否を気にしてのそれだと…分からない程、僕ば馬鹿じゃないつもりだ。
「Rちゃんが心配なのも分かるわ。Rちゃんの事もジジ様の事も私達に任せてくれないかしら…？」
『お姉ちゃんは一人じゃないよ？お姉ちゃんを助けてくれる人達は沢山居る。だから、頼って良いんだよ』
不意に、あの子供の言葉が蘇る。あの子供が言っていたのはこの事なのだろう。一人じゃない、誰かが居る。僕を助けてくれる人は沢山居るのかも知れない。頼れば…きっと、力になってくれる。
分かってる…だけど……
「ごめん…母さん」
僕は…もう、皆に頼る訳にはいかないんだ。
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パル(プロフ) - 真田丸＠homeさん» ｺﾒﾝﾄ有難う御座います!!頂いたｺﾒﾝﾄを何度も見直す程、驚いております!!感動してもらえて本当に良かったです。完結まで残り僅かですが、どうぞよろしくお願いします!! (2018年12月13日 13時) (
レス) id: a050d7518b (このIDを非表示/違反報告)
真田丸＠home(プロフ) - ごめんなさい、３５４話でした。 (2018年12月12日 21時) (レス) id: 2d504e1e62 (このIDを非表示/違反報告)
真田丸＠home(プロフ) - ３３５話で泣きました！めっちゃ感動しました！これからも頑張ってください！ (2018年12月12日 21時) (レス) id: 2d504e1e62 (このIDを非表示/違反報告)
月華姫 - 前回7章にて、お返事ありがとうございます！そして続編8おめでとうございます！！超大作ですね！！これからもパル様のペースで頑張って下さい！ではまたっ♪ (2018年10月29日 11時) (レス) id: 8f77e3b2d4 (このIDを非表示/違反報告)
パル(プロフ) - 卯月。さん» ｺﾒﾝﾄ有難う御座います!!!思い付きで書き始めて、自分でもこんなにも長くなるとは思って無かったので続編を作る度に追い掛けて下さる読者様に感謝の気持ちでいっぱいです!!これからも3日更新の頻度ではありますが、楽しんでもらえる様に頑張ります！！ (2018年10月28日 14時) (レス) id: a050d7518b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：パル | 作成日時：2018年10月27日 0時
