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「あ、忘れてた。黒霧さん、良かったらこれ使って下さい」
新しい隠れ家へ来る際に持ってきた二つのアタッシュケースを黒霧さんへ渡せば、黒霧さんは「これは？」と言うので「開ければ分かりますよ」と笑う。
そして静かにアタッシュケースを開けた黒霧さんはその中にあるものを見て「こんなに…一体何処から調達して来たのですか？」と中にある札束を手に取り、酷く驚いていた。
「立て直すのに必要かと思いまして、僕の個性で増やしただけですよ。製造No.は流石に誤魔化し切れないので、使う場所は限られますが、僕が生きている限り使えるので問題は無いと思います」
「…よろしいのですか？」
黒霧さんが確認するのも無理は無い。僕は今まで敵連合にこそ居たものの、彼等がする事に加担した事は無かったからだ。だけど、クローンとは言え、命を奪い血に染まった今、幾ら取り繕おうとも僕は綺麗な状態には戻れない。
それならば、堕ちるところまで堕ちて行けば良い。そうすれば、振り返らずに済む。手が届くところにあるから求めてしまうのだ。いっその事…手を伸ばす事すら烏滸がましいと思わせる程、黒に染まってしまえば良い。
「敵連合の増方Aとして、此処に居ると決めたので」
それでも…本当に身勝手な話だけど、皆の幸せを願う事は許してほしい。僕にとって、死柄木さんも敵連合も日向の皆も…大切な人達だから。
「そうですか。それでは有難く使わさせて頂きます」
「カッコイイじゃない、お姫様」
「そんな事よりマグ姉、着替えたいんですけど、着替えとかって無いですよね…？」
「私だって着替えたいわよ。もう何日も同じ服着てるのよ？私達」
「うわぁ…皆さん、不潔…」
「そういうお姫様だって血で汚れてるです！」
「流石に服は調達出来無かったんですよ」
取り敢えず、死柄木さんの服を勝手に増殖して「シャワー借ります」と言うと「一緒に入ろー！！」と何故かヒミコちゃんも付いて来て、結局二人で無駄に広く、設備が整ったお風呂に入るのだった。
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パル(プロフ) - 真田丸＠homeさん» ｺﾒﾝﾄ有難う御座います!!頂いたｺﾒﾝﾄを何度も見直す程、驚いております!!感動してもらえて本当に良かったです。完結まで残り僅かですが、どうぞよろしくお願いします!! (2018年12月13日 13時) (
レス) id: a050d7518b (このIDを非表示/違反報告)
真田丸＠home(プロフ) - ごめんなさい、３５４話でした。 (2018年12月12日 21時) (レス) id: 2d504e1e62 (このIDを非表示/違反報告)
真田丸＠home(プロフ) - ３３５話で泣きました！めっちゃ感動しました！これからも頑張ってください！ (2018年12月12日 21時) (レス) id: 2d504e1e62 (このIDを非表示/違反報告)
月華姫 - 前回7章にて、お返事ありがとうございます！そして続編8おめでとうございます！！超大作ですね！！これからもパル様のペースで頑張って下さい！ではまたっ♪ (2018年10月29日 11時) (レス) id: 8f77e3b2d4 (このIDを非表示/違反報告)
パル(プロフ) - 卯月。さん» ｺﾒﾝﾄ有難う御座います!!!思い付きで書き始めて、自分でもこんなにも長くなるとは思って無かったので続編を作る度に追い掛けて下さる読者様に感謝の気持ちでいっぱいです!!これからも3日更新の頻度ではありますが、楽しんでもらえる様に頑張ります！！ (2018年10月28日 14時) (レス) id: a050d7518b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：パル | 作成日時：2018年10月27日 0時
