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手に入れた瞬間移動の個性は一度行った場所になら距離関係無く移動する事が可能らしい。便利だな…なんて、呑気な事を考えながら今しがた残る最後の実験施設を壊した僕は血で赤く染まった衣服を見て、どうしようも無く涙が零れた。
クローンとは言え、命を狩り取った。もう何体のクローンを殺したのかも覚えていない。クローンを殺す事は正しい事なのだと自身を無理矢理納得させる事も無くなり、誰も居なくなった研究所で泣き続ける。
『散々殺しておいて泣くとは…私の孫とは思えん脆弱さだな』
「っ…！？」
突然、部屋の巨大モニターに映し出された殺したくて堪らないジジの顔に咄嗟に鉄扇を構えた。
『何を泣く必要がある？所詮、ただの実験動物ではないか。まさかとは思うが、あれ等を人間だとでも思っておるのか？』
「…黙れ。お前には関係無い」
『フッ…熟々あの女にそっくりだな。あの女も自身を増殖して作ったクローンに情を掛けておったわ』
「…そのクローンを殺したのか」
『あの女は小癪にも個性だけは増殖しなかった様でな、それが分かるまでは生かしておったが…最終的にはモルモットにしてやったわ』
もう、この男が吐く言葉全てに殺意しか湧いて来ない。だけど、ババに関して少し見直したよ。
ババは個性を増殖出来る事に気が付いていた。しかも、クローンを作り出す際に個性が増殖されない様にコントロールも出来ていた。僕には出来無い芸当だ。
ババは僕が思っていた以上に凄い人だったらしい。
「老い先短いお前が多数の個性を得て何をするつもりだ」
『初めはこの超人社会を転覆させようとも考えたが、それはお前のお仲間がやっておるだろう。だから、今はとある男の様になりたいと思っておる』
「…とある男…？」
『お前のスポンサーと言えば、分かるだろう』
「っ…！」
僕のスポンサーと呼べる人は一人しか居ない。仲間では無く、あくまで協力者の位置付けにある存在。そして、ジジが求めるものの完成系を体現している人は僕を除けば一人だけだ。
「…オール・フォー・ワン」
『やはり、あの男の元に居ったか。通りで居場所が掴めん訳だ』
裏社会を牛耳る…悪の化身とも言える存在。そんな存在になりたいと？本気でなれるとでも思っているのか、この男は。
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パル(プロフ) - 月華姫さん» ｺﾒﾝﾄ有難う御座います!!お久し振りです！追い掛けて下さって感謝しか無いです(T^T)二次創作している間は超絶元気です！月華姫さんもお体に気をつけて下さいね(><)今後ともよろしくお願いします！ (2018年10月25日 8時) (
レス) id: a050d7518b (このIDを非表示/違反報告)
月華姫 - ３２８話のRちゃんの台詞、物間に聞かせたい（真顔）←お久しぶりですパル様♪お元気ですか？私も元気です？←最近鼻風邪引いてて最近治り気味状態。これからも応援しています！！パル様も風邪には、お気を付けて(;'∀')ではまたっ♪ (2018年10月22日 13時) (レス) id: 8f77e3b2d4 (このIDを非表示/違反報告)
パル(プロフ) - ゆりかさん» ｺﾒﾝﾄ有難う御座います!!ほろっ…！？ほろっ頂きましたーっ！！！有難う御座いますっ！！これからも頑張りますので、よろしくお願いします！！ (2018年10月17日 13時) (レス) id: a050d7518b (このIDを非表示/違反報告)
ゆりか(プロフ) - やべぇ、、ほろってきた、、 (2018年10月16日 3時) (レス) id: 2a41349dc2 (このIDを非表示/違反報告)
パル(プロフ) - しぃさん» ｺﾒﾝﾄ有難う御座います!!!最高と言って頂けて、本当に嬉しいです!!書き始めた頃はこんなに闇を深くする予定では無かったのですが、いつの間にかこんな展開になっていました…ww今後とも楽しんで頂ける様に頑張りますので、よろしくお願いします！！ (2018年9月14日 11時) (レス) id: a050d7518b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：パル | 作成日時：2018年9月8日 20時
