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「此処でお前達は何してるの？」
僅かに鉄扇を首に食い込ませると研究者は青ざめながら「クローンの生成だ…」と答える。
「そんな事は分かってる。何の為にやってるのかを聞いてるんだ」
「っ…し、知らない！！」
「…此処に居る連中もクローンだろ」
「た、確かに…俺達は会長に生み出されたクローンだ。だが、俺達に与えられた役目は……っ！」
「…役目は何？」
威圧する様に更に鉄扇を食い込ませれば、刃先が薄らと肉を裂いていく。
「こ、個性の抽出…！！優秀な個性を抽出し、それをクローンに移植させる実験だ！！」
何を馬鹿げた事を。科学的にそんな事が出来るとすれば、個性婚など必要無かった筈だ。だけど、先生や僕の様に他人の個性を使う個性が存在する今なら……出来無くは無い。
「実験はどの程度進んでる訳？」
「個性の抽出は不可能に近いが、個性所有者の臓器を全てクローンに移植し、100％とまではいかないが僅かながら個性を発現させる事に成功した！」
誇らしげに話す研究者に苛立ちしか感じない。ジジが今まで僕を野放しにしていたのは個性を自分のものにする手段が無かったからだろう。だが、実験が大方完成系に近付いた今なら、ジジが僕を捕らえ様とした事にも合点がいく。
「それで…その成果を得るまでにお前達は何人殺した…？」
「っ…！！」
「その会長様の妻…つまり、僕の祖母を何度おもちゃにして殺したの」
「っ…な、何の事だ…？」
もう良い。知りたい事は大体分かった。恐らく、大きな力を手にしたジジはこの超人社会を転覆する、又は我が物にしようと目論んでいるのだろう。
「下らない…」
本当に…下らない。その為に犠牲になった人達が一体どれだけ居たのだろう。未来を摘まれた子供が…自由を奪われた人が何人居たのだろう。
「もういい。分かった」
そのまま鉄扇を貫通させ、吹き上がる血飛沫を浴びながら絶命したそれを蹴り飛ばす。
クローンは何も知らされず、ただ命令されただけの傀儡。だけど、クローン達のせいで実験が大方完成系に近付いたのは確かだ。だから…
「お前達も同罪だ」
この場にある全てのコンピュータを破壊して、被験体になっていた人達を解放したついでに、瞬間移動の個性を持つ子供から個性を増殖し、僕はこの場から去った。
「全部壊してから、会いに行くよ。それまで…首洗って待っていれば良い」
必ず殺してあげるから。
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パル(プロフ) - 月華姫さん» ｺﾒﾝﾄ有難う御座います!!お久し振りです！追い掛けて下さって感謝しか無いです(T^T)二次創作している間は超絶元気です！月華姫さんもお体に気をつけて下さいね(><)今後ともよろしくお願いします！ (2018年10月25日 8時) (
レス) id: a050d7518b (このIDを非表示/違反報告)
月華姫 - ３２８話のRちゃんの台詞、物間に聞かせたい（真顔）←お久しぶりですパル様♪お元気ですか？私も元気です？←最近鼻風邪引いてて最近治り気味状態。これからも応援しています！！パル様も風邪には、お気を付けて(;'∀')ではまたっ♪ (2018年10月22日 13時) (レス) id: 8f77e3b2d4 (このIDを非表示/違反報告)
パル(プロフ) - ゆりかさん» ｺﾒﾝﾄ有難う御座います!!ほろっ…！？ほろっ頂きましたーっ！！！有難う御座いますっ！！これからも頑張りますので、よろしくお願いします！！ (2018年10月17日 13時) (レス) id: a050d7518b (このIDを非表示/違反報告)
ゆりか(プロフ) - やべぇ、、ほろってきた、、 (2018年10月16日 3時) (レス) id: 2a41349dc2 (このIDを非表示/違反報告)
パル(プロフ) - しぃさん» ｺﾒﾝﾄ有難う御座います!!!最高と言って頂けて、本当に嬉しいです!!書き始めた頃はこんなに闇を深くする予定では無かったのですが、いつの間にかこんな展開になっていました…ww今後とも楽しんで頂ける様に頑張りますので、よろしくお願いします！！ (2018年9月14日 11時) (レス) id: a050d7518b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：パル | 作成日時：2018年9月8日 20時
