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そして、パジャマに着替えてから百ちゃんの部屋に行こうと談話スペースを横切った時、百ちゃんに「Aさん、その……少し此方へ来て頂けますか？」と、呼ばれてしまう。
「んー？」
欠伸を噛み殺しつつ言われた通りに百ちゃんの元へと行くと、何故か焦凍君は深刻そうな面持ちでテーブルに肘を立てながら両手を組んでいて、その周りには緑谷君や瀬呂君が何だかそんな焦凍君を励ます様に声を掛けていたのだ。
「Aさん、以前から少し気になってはいたのですが……その、事故に遭われる前に通っていた学校で交際に発展した男性はいらっしゃいまして……？」
「どうしたの……？急に」
「これは重要な事ですの！」
ﾌﾟｸｯと頬を膨らませる百ちゃんが可愛くて、眠気のせいであまり頭が回っていなかった私は、つい本能のままにそんな百ちゃんの頬に両手を伸ばし「可愛い、百ちゃん」と、頬をよしよしと撫でていた。
「そうではありませんの！Aさんの恋愛事情をお聞かせ願いたいのですわ」
「聞いて面白い話は無いよ……？そもそも、私そういう恋愛的なの、苦手と言うか……む、無理と言うか」
そう言った瞬間、何故かその場の空気がﾋﾟｼｬﾘと凍ってしまい、慌てて「あ、あの！私がそう思ってるだけで、別に見てるのは平気だよ……？」と、言ってみるけれど、百ちゃんの悲壮感漂う謎の表情に困惑してしまう。
「Aさん……それは、どういう意味ですの？」
「え、あ……えと、なんて言うか……あ、そう！そういうのが自分の身に降り掛かるのが無理……と言うか、気持ち悪いと言うか……こう、ゾッとすると言うか……」
何が何だか分からないけれど、先程よりも空気が重くなってしまった様な気がする。凍り付く百ちゃんや皆の表情に、他に何か上手く伝えられる言葉は無いのかと「つ、つまり！」と、声を上げた時、視界の端に笑いを堪える様に肩を震わせている爆豪君が入った。
よく分からないけれど、爆豪君にはウケてるのだろう。面白い話じゃないと思うけれど、普段あまり会話に入って来ない爆豪君にウケているのなら、多分大丈夫なのだろう。これはあくまで私の主観であって、皆がそういう認識では無いのだから。
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パル(プロフ) - 529zinbeizameさん» ｺﾒﾝﾄ有難う御座います！楽しんで頂けて本当に嬉しく思います！ご期待に添えられる様に頑張りたいと思います！今後ともこの作品をよろしくお願い致します！ (2022年1月23日 21時) (
レス) id: a050d7518b (このIDを非表示/違反報告)
529zinbeizame(プロフ) - めっちゃ面白くていっきみしてしまいました！！最高に面白いので更新よろしくお願いします！応援しています٩( 'ω' )و (2022年1月23日 13時) (レス) id: c26de05c7b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：パル | 作成日時：2022年1月13日 20時
