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ﾌﾞｦｫﾝｯ!!と、爆音と共に爆豪君の掌から空に向けて広範囲に爆破が起きた。爆音と爆風、それ等が合わさったド迫力なそれを間近で見てしまい、思わず腰を抜かしてその場に尻餅を着いてしまった私は、間近で見る爆豪君の個性に息を呑む。焦凍君の個性も火と氷で強そうだけれど、爆豪君の個性は何だか、暴力的と言うより破壊的と言うか、そういう意味合いの威力が凄まじいのだと、痛感する。
「俺のが強ぇ！！」
そう声高らかに言う爆豪君に駆け寄ってきた緑谷君は「何やってんだよ！かっちゃん！」と、怒っていて、それに対して爆豪君は「個性見せてやってただけだろうが！」と、吠えていた。
「清水さん、大丈夫！？怪我してない！？」
「う、うん。腰が抜けるくらい、爆豪君の個性が凄くて、目の前でボーンって！ド迫力で、格好良かった……です！ハリウッド映画みたい……！」
ﾊﾟﾁﾊﾟﾁと賞賛する様に爆豪君へ拍手を贈ると、緑谷君は何処か安堵する様に溜め息を吐き出し「驚いたよね、立てる……？」と、手を差し伸べようとしてくれて、それを「頑張る、から……大丈夫、です」と、やんわりと断った。
「あ？テメェ、腰抜けとんか？」
「そ、そんな事より！あの、小さな爆発は出来るんですか……？」
「余裕だわ！」
私の前に手を差し出した爆豪君は、要望に応えてくれる様に小さな爆発を見せてくれて、その際に散った火花が小さな花火の様で「綺麗……です」と、素直に感想が零れる。
「凄い……爆豪君は、爆発する個性なの……？」
「正確には爆破だわ。汗腺からニトロみてぇなもんが分泌されとんだと」
「汗腺……つまり、爆豪君の汗は爆発するの……？夏とか、爆発しまくりって事……！？」
そう言うと緑谷君が僅かに吹き出し、それに間髪入れずに緑谷君のお尻を蹴っ飛ばした爆豪君は「ホイホイ爆発して堪るかっ！！」と、怒鳴る。
「あくまで汗は起爆剤みてぇなもんだ」
「汗って、ガソリンにもなるんだ……」
「ニトロみてぇなもんだっつってんだろうが！！」
ニトロって何だろう。爆発するからガソリンと似た様な物だと思ってるけれど、何分勉強不足が祟ってしまい、爆破だと訂正してくれたにも関わらず、脳内で勝手に爆豪君の個性をニトロを体内で分泌出来る個性だと、思う事にしたのである。
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パル(プロフ) - もぐさん» ｺﾒﾝﾄ有難う御座います!!ひぇ……長編作ばかりなので大変だったと思いますが書き手冥利に尽きると言いますか、本当に嬉しく思います！有難う御座います！！ドロドロ鬱展開は今まで書いた事が無かったのですが書いてみたくなりました！今後ともよろしくお願いします！ (2021年12月18日 18時) (
レス) id: a050d7518b (このIDを非表示/違反報告)
もぐ(プロフ) - どの作品も性癖に刺さり一気に全作読ませて頂きました！やはり文章の綴り方がお上手なのか全くタイプの違った今作も最高です！いつかドロドロ鬱展開のバッドエンド作品も読んでみたいと思いました。これからも応援しております！ (2021年12月18日 16時) (レス) id: 1c01f7244c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：パル | 作成日時：2021年12月11日 19時
