【２５】 ページ26
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翌朝、真新しい雄英高校の制服に身を包み、元の世界には無かったデザインのそれに自然と頬が緩んでしまう私は、今日から一ヶ月遅れの高校二年生の扉を異世界で開く。身体の気怠さは無くなったものの、未だ筋力は戻ってはいない様で、気を抜けば転んでしまいそうになる身体を昨夜お父さんが教えてくれた校訓を心の中で叫びつつ、百ちゃんが個性で出してくれた歩行器を使って自室を出る。
「おはよう御座います、Aさん」
自室から出ると、隣の部屋の百ちゃんも同じタイミングで部屋から出て来たところで「丁度、お声を掛けようと思っていましたの」と、極自然に私の鞄を持ってくれて、何だか朝から申し訳無い気持ちに苛まれてしまう。
「おはよう、百ちゃん。ごめんね、鞄持たせて……」
「これくらい平気ですわ。それよりもお加減は如何です？昨日は熱発されていましたが……」
「うん、全然大丈夫だよ。今日は身体も軽いの」
そう言うと百ちゃんは「それは何よりですわ！」と、まるで自分の事の様に喜んでくれて、やっぱりそれが擽ったくて、少しだけ照れてしまった。
朝食を摂る為、二人してエレベーターに乗り込み一階まで降りる中、勉強面で不安がある事を伝えると百ちゃんは快く勉強を見てくれると言ってくれて、ぽわぽわと胸が暖かくなる。
「百ちゃん、優しい。もうヒーローみたいだ」
「もう、Aさんったら昨日からそればかり仰って……他にも私なんかよりも素晴らしい方はいらっしゃいますわ」
「でも、百ちゃんはカッコイイ。それに美人さんだから、きっと人気あるんだと思う」
「もう……からかわないで下さいまし」
ぷいっと少し頬を膨らませながら視線を逸らす百ちゃん。もう可愛くて格好良くて綺麗で、百ちゃんへのリスペクトが止まらない。こんな素敵な人と友達になれて嬉しくない人はいないと思う。本当に百ちゃんは優しい人だ。
そんな百ちゃんに朝から癒されながら一階に到着したエレベーターを降りると、既に何人かは食堂スペースに集まっていて、昨日は腰を抜かしてしまった葉隠さんを見付け「おはよう、葉隠さん」と、自分から声を掛けていた。
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パル(プロフ) - 柴ぬいさん» ｺﾒﾝﾄ有難う御座います!!知らないからこその新鮮さや衝撃などなど、普通だったらこういう反応になるかな？と考えながら書いていたのでこうしてその点に関してのｺﾒﾝﾄ頂けて嬉しく思います！また表現についても感想下さり、こちらこそ本当に有難う御座いました！ (2023年3月14日 18時) (
レス) id: 6636808e83 (このIDを非表示/違反報告)
柴ぬい - めっちゃ最高でした！（全部読みました！）ヒロアカを知らない体での転生ものは初め読み進めている時とても驚きました！また、胸にｽﾝｯと落ちてくる表現の仕方が半端なかったです！素敵で平和な世界線でのお話を読めて幸せです！ありがとうございました！！ (2023年3月14日 16時) (レス) id: c5d3bd3937 (このIDを非表示/違反報告)
パル(プロフ) - ひながきさん» ｺﾒﾝﾄ有難う御座います!!楽しんで頂けるか分かりませんが、楽しんで頂けると幸いです！貧弱綺麗事万歳夢主をよろしくお願いしますww (2022年10月2日 23時) (レス) id: 6636808e83 (このIDを非表示/違反報告)
ひながき(プロフ) - まだ呼んでいないのにコメントをするという奇行をさせていただきます。要注意の【貧弱綺麗事万歳夢主】という語彙が好きです。これから読まさせていただきます、笑 (2022年10月2日 15時) (レス) id: 4bea1154e8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：パル | 作成日時：2021年11月11日 23時
