【１７】 ページ18
私が眠っていた部屋は五階にあった様で、一階へと順に下がって行くエレベーターの中、部屋から出たのは良いとして、異形型と呼ばれる個性の人達が居たらどうしようと、この世界にとっての当たり前を受け入れられるのか、正直不安でしか無い。
せめて、せめて病院で見たネズミさんの様な着ぐるみ感覚の人であります様にと祈りながら一階に到着したエレベーターから顔を出そうとした時……
「あ！相澤先生ー！あの子来たよー？って！大丈夫！？」
「ﾋｯ……！」
目の前に現れた浮いた服に思わず驚いてしまい、その拍子に腰が抜け、その場に尻餅を着いてしまった私に、浮いた服の何か……多分、女の子……？が声を掛けてくれるけれど、振り返してしまった恐怖心が情けなく涙を頬へ伝らせる。
「あ……えっと、私！葉隠透！驚かせてごめんね？見ての通り透明人間です！」
「ぁ……うぅ、ﾋｯｸ……っっ」
防衛本能と言えば良いのか。つい、お父さんにもそうしてしまった様に頭を両腕で守る様に身を小さくしてしまった私に「清水、大丈夫だ」と、お父さんの声が掛かった。
「お、おと……っ」
「驚くのも無理は無いが、こればっかりは慣れてくれ。それと、今は先生と呼んでくれ」
そう手を差し伸べるお父さんに手を伸ばすと、お父さんは立ち上がらせる様に手を引き上げ「立てるか？無理そうなら抱えるが？」と、言ってくれたけれど、流石に何度も横抱きにされるのは恥ずかしいので、首を横に振りながらお父さんの腕にしがみ付き、何とか自分で立ってみる。
「大丈夫？私も支えるの手伝うよー？」
そう声を掛けてくれる透明人間の葉隠さんに反射的にﾋﾞｸｯと怯えてしまうけれど、それでもお父さんが居るからか、先程に比べると怖くは無い……のかも知れない。
「……ご、ごめんなさい。驚いて……」
「全然平気だよ！それより！これからよろしくね！えーっと……」
「清水A……です」
「うん！じゃあAちゃんって呼ぶね！」
普通の女の子だ。と驚いていると、お父さんは「丁度良いから、他の生徒達にも紹介しておく」と、そのまま他の生徒さん達の前までゆっくりと手を引いて連れて行くお父さんに、視界に入った腕が沢山ある人や鳥の頭の人や全体的にピンクの女の子に身体が強張ってしまう。
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パル(プロフ) - 柴ぬいさん» ｺﾒﾝﾄ有難う御座います!!知らないからこその新鮮さや衝撃などなど、普通だったらこういう反応になるかな？と考えながら書いていたのでこうしてその点に関してのｺﾒﾝﾄ頂けて嬉しく思います！また表現についても感想下さり、こちらこそ本当に有難う御座いました！ (2023年3月14日 18時) (
レス) id: 6636808e83 (このIDを非表示/違反報告)
柴ぬい - めっちゃ最高でした！（全部読みました！）ヒロアカを知らない体での転生ものは初め読み進めている時とても驚きました！また、胸にｽﾝｯと落ちてくる表現の仕方が半端なかったです！素敵で平和な世界線でのお話を読めて幸せです！ありがとうございました！！ (2023年3月14日 16時) (レス) id: c5d3bd3937 (このIDを非表示/違反報告)
パル(プロフ) - ひながきさん» ｺﾒﾝﾄ有難う御座います!!楽しんで頂けるか分かりませんが、楽しんで頂けると幸いです！貧弱綺麗事万歳夢主をよろしくお願いしますww (2022年10月2日 23時) (レス) id: 6636808e83 (このIDを非表示/違反報告)
ひながき(プロフ) - まだ呼んでいないのにコメントをするという奇行をさせていただきます。要注意の【貧弱綺麗事万歳夢主】という語彙が好きです。これから読まさせていただきます、笑 (2022年10月2日 15時) (レス) id: 4bea1154e8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：パル | 作成日時：2021年11月11日 23時
