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希望的観測に過ぎないかも知れない。だけど、彼女を軸に死柄木が動くのなら、それは敵連合の復活を偽物と成し遂げるのでは無く、偽物を利用してでも彼女に会う事を優先させる筈。
そして、理由は分からないけれど、死柄木と彼女は互いに居場所が分かると言っていた。彼女が八百万さんと耳郎さんの隙を突いて此処に来ているのなら、今こうしている間にも着実に死柄木の元へ向かっている筈だ。
襲撃からまだそんなに時間が経っている訳じゃない。轟君が消火していると言っても、施設全体を凍らせるには中には人が残り過ぎている。恐らく、出入口は確保出来ているだろうし、まだ偽物は死柄木と合流を果たせてはいないと考えて動く方が現実的だ。
個性を駆使して施設へと向かうと、確保している出入口から出て来る敵(ヴィラン)を轟君と蛙吹さん、それから切島君の三人が懸命に抑えていた。三人に合流しようとした直後────────…
「っ、下がれ！！！」
何かに逸早く気付いた轟君の声と共に確保していた出入口から巨大な槍の様な物が真っ直ぐと道をこじ開けるかの様に鋭く飛んで来たのだ。間一髪、それを避けた僕達は建物から出て来た人物にｿﾞｯとしてしまう。
以前見た時とは明らかに風貌が異なる偽物。まるで、脳無のなり損ないの様な未完成なものだけど、筋肉に覆われ、その図体が何倍も大きく膨らんでいる姿に嫌でも奴が何かしらの薬や個性で姿を変貌させたのだと察する。
そして、そんな奴の肩には俵の様に担がれている死柄木の姿があった。拘束された両手をだらり垂れ下げている死柄木はこの距離からでも意識が無いのだと確認出来た。
何故、死柄木は気を失っている……？幾ら深夜帯とは言え、これだけの騒動があれば寝ていたとしても嫌でも目が覚める筈。それに、奪還しに来た偽物が死柄木の拘束具を破壊していないのも不自然だ。引っ掛かりを覚えながらも臨戦態勢に入ると、偽物は後ろに控えていた他の敵(ヴィラン)に死柄木を預ける。
「そこを退けぇ！！」
今の身体に見合った大きめの槍を手に持ち、飛ばすのでは無く薙ぎ払う様に振り回しながら突っ込んで来た偽物。それを合図に動いた轟君が氷結で相手の動きを止めようとするが、それを飛び越えて僕へと槍を突き刺そうと降ってくる。
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パル(プロフ) - 夢桜さん» ｺﾒﾝﾄ有難う御座います!!亀更新にも関わらず更新を楽しみにして下さり、また夢主の暴言三昧を愛らしいと言って下さった上にまた読みに来て下さるだなんて、本当に感無量です！嬉しいお言葉の数々が今後の励みになります！本当に有難う御座いました！ (2021年10月11日 21時) (
レス) id: a050d7518b (このIDを非表示/違反報告)
夢桜(プロフ) - 完結おめでとうございます。いつ頃か更新を今か今かと楽しみにし続けていましたので少し寂しい気もしますが、デクの諦め悪い精神や夢主のボロッカスな口の悪さも愛らしく、とても読むのが楽しかったです！長い期間お疲れ様でした、終わっても尚、また読みに行きます。 (2021年10月11日 11時) (レス) @page31 id: 505f8e7c76 (このIDを非表示/違反報告)
パル(プロフ) - ゆいさん» ｺﾒﾝﾄ有難う御座います!!面白いと言って頂き、本当にそのお言葉が励みになります！残り僅かの更新にはなりますが、最後まで楽しんで頂ける様に頑張りたいと思います！今後ともこの作品をよろしくお願いします！ (2021年9月17日 19時) (レス) id: a050d7518b (このIDを非表示/違反報告)
ゆい - 面白いです！応援してます！ (2021年9月17日 10時) (レス) id: 8f748b15fe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：パル | 作成日時：2021年9月16日 22時
