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【250】side無し ページ10

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雄英高校が新学期を迎えた頃、元の世界から来た者達は今後の方針を話し合うべく、とあるホテルの一室に集合していた。緑谷達6人と、過去へ渡る個性の持ち主が1人、政府の関係者が4人。合わせて11名がこの場に集う中、先行部隊として雄英高校に滞在していた緑谷達が率先して、得た情報の開示を行う。

最早説得は困難である事、自分達の目的が雄英の教師に知られている事、この世界は自分達が辿った過去では無く、彼女が新たに作り上げた過去である事等を情報を告げる。その中で、最も自分達の目的に近付ける策を提示して来た爆豪の話になると、一人の男が口を開いた。

「それで、この世界の爆豪勝己を目標と共に連れ帰る……ですか。確かに、現状それが一番可能性として目標を捕らえる方法なのかも知れませんが、政府の立場でものを言わせてもらえば、爆豪勝己は不穏分子でしかありません」

男の名は風間といい、政府が緑谷達に同行させた政府直属の部隊のリーダーである。この男は、元の世界で彼女が幽閉されていた塔の指揮を任されており、彼女の監視役でもあったのだ。

「我々の世界と此方の世界は違うという事ですが、過去の出来事に違いはあれど、人間性はそのまま我々の知る者達と変わらない筈。この世界の爆豪勝己も我々の世界に存在していた爆豪勝己の様に目標に執着がある以上、政府は彼の同行を許可する事は出来ません」

風間の言葉に「元はと言えば、政府が時枝にあんな仕打ちを敷いたからだろッ!!」と食って掛かった切島は冷静に自分へと視線を寄越す彼を真っ向から睨み付ける。

政府が爆豪を不穏分子と言うなら、彼にそうさせた原因は政府側にある。政府が彼女を幽閉などしなければ、爆豪は執拗に彼女を探し回る事も無ければ、彼女が世界を停止させる事も無かったというのが切島は主張だった。

彼女の幽閉が無ければ、彼は優秀過ぎる程の大きな戦力となり、敵(ヴィラン)への牽制役も担っていた筈であると。彼女にしてもそうだ。彼女は自身の個性を世の為人の為に活用しようとヒーロー免許を取得していたのだ。それを無に帰したのは他でも無く政府であり、政府が爆豪を不穏分子と判断する事自体可笑しいと言う。

そう思っているのは何も切島だけでは無い。彼女と共にヒーローを目指した者達は、政府の行いこそ、彼女と彼の人生を大いに狂わせたと切島の言葉に賛同する様に頷く。

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設定タグ:ヒロアカ , 爆豪勝己 , MHA   
作品ジャンル:恋愛
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パル(プロフ) - Pandaさん» 前回に引き続き、今回でもコメント有難う御座います!度々更新が遅れてしまうかも知れませんが頑張って更新します!応援、本当に有難う御座います!感謝感謝です! (2020年9月13日 12時) (レス) id: a050d7518b (このIDを非表示/違反報告)
Panda - 続編おめでとうございます!今後も応援してます!続きがめっっっっっちゃ楽しみです!!! (2020年9月13日 11時) (レス) id: 0b60fa6ccb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:パル | 作成日時:2020年9月5日 23時

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