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一瞬驚く様な顔をすると、ポニーテールは何処か大人びた眼差しで彼奴を見ると「少なくとも」と話し始める。
「爆豪さんの傍に居る事が、彼女の幸せなのではないでしょうか。ですが、私の目にはそう映る反面……無くさない様に必死になっている様にも見えますわ」
それは、爆豪さんだけに限った事ではありませんが。と言葉を続けるポニーテールは、彼奴の前に両膝を着いて彼奴の髪に軽く触れると……
「私を含め、この場に居る皆さんも少なからず、Aさんが私達に向けるものと近しいものを彼女へ向けていますわ。だからこそ……という言い方は少し違うのでしょうが、私は、爆豪さんがAさんと共にある未来を望みますわ」
眠る彼奴に語り掛ける様にそう告げたポニーテール。彼奴は俺を含めた此処に居る連中から、いつ訪れるのかも知れない死を遠ざけ様と必死に足掻いている事は理解している。それ故に、何かを斬り捨てる選択を余儀無くされる彼奴は、自身の精神をｽﾞﾀﾎﾞﾛに擦り切れさせる。
ポニーテールはそれを理解した上で、その言葉を吐いたのだろう。この世界が彼奴の個性に拠って顕現されたものである事、自分達にとっての現在は在りもしない過去である事を受け入れた上で、俺と彼奴が共にある未来を望むと吐いた。
それが彼奴の願いに沿った、ポニーテールの望み。彼奴が擦り切れ様とも、彼奴がそれを願うならそのサポートは請け負う。恐らく、そういう腹積もりでいるのだろう。
「爆豪さん、どうか……Aさんをお願いします」
そう僅かに笑うポニーテールに「けっ、テメェに言われんでも端からそのつもりだわ」と吐き捨てる。彼奴の願いとも、ポニーテールの考えとも違う俺のやり方で、彼奴を守り切ってみせる。
その後、夕食前まで眠り続けていた彼奴は、目を覚ました際にクラス連中が集まっていた事に僅かに驚くと、直ぐに幸せそうに、満ち足りた様に、笑みを零したのだった。
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パル(プロフ) - Pandaさん» 前回に引き続き、今回でもｺﾒﾝﾄ有難う御座います！度々更新が遅れてしまうかも知れませんが頑張って更新します！応援、本当に有難う御座います！感謝感謝です！ (2020年9月13日 12時) (
レス) id: a050d7518b (このIDを非表示/違反報告)
Panda - 続編おめでとうございます！今後も応援してます!続きがめっっっっっちゃ楽しみです！！！ (2020年9月13日 11時) (レス) id: 0b60fa6ccb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：パル | 作成日時：2020年9月5日 23時
