【８８】side無し ページ39
勿論、彼女はそんな事など微塵も思っちゃいない。寧ろ、こうして大好きな爆豪と大切な友人である切島と過ごせる事を大いに楽しんでいるのだ。
だが、それを知らない切島にとっては自分が二人の邪魔をしたのではないかと申し訳無さを感じてしまい、彼女が御手洗の為に席を立った時、切島は「爆豪、あのよ……」と言い出し辛そうに切り出した。
「あ？何処分かんねぇンだ」
「いや、そうじゃねぇ！二人共、すげぇ分かり易いし、たまに間違っちまうけど、問題の事じゃなくて」
「だったら、何だ」
何だ、じゃねぇよ……と思いつつ、切島は「俺、邪魔しちまってるよな……？」と概要は定かではないが、爆豪相手に核心を突ける程死に急いでる訳では無い為、やんわりと仄めかす様に彼女が向かったトイレに視線を向ける。
爆豪は僅かに驚く様に眉をﾋﾟｸｯと動かすと、その言葉の意図を察したのか「妙な気遣ってンなや」と吐き捨てた。
「って事は……え？付き合ったのか！？」
「テメェには関係ねぇだろうが！」
「爆豪！？え、ちょ、マジか！？」
「うっせ！！とっとと問題に集中しやがれっ！」
あの爆豪が時枝に落ちただと……！？と驚愕する切島の頭を筒状に丸めたノートでﾍﾞｼﾍﾞｼと殴る爆豪。
「普通に気まずいって！」
「あ？……ﾁｯ、それ彼奴の前で言ったらぶっ殺すぞ」
「え……？」
「変な気遣われたくねぇんだとよ。隠してるつもりなんざ端からねぇが、言えばテメェがそうやって妙な気遣いすんだろうが」
「そりゃ……付き合わせちまってる訳だし、普通気にするだろ」
「それが余計だっつっとんだ」
今一つ爆豪の言葉が理解出来無い切島は「いや、だってよ……」と常日頃、爆豪にベッタリな彼女を思い浮かべ、彼女が爆豪と過ごせる時間を自分が潰してしまっているのではないかと負い目を感じてしまう。
「時枝、オメェと過ごしてぇー筈だろ？」
「居んだろうが」
「そうじゃなくてさ！」
「ﾌﾌｯ、大丈夫。勝己君とはいつも一緒だから」
「なっ！？」
いつの間にか御手洗から戻って来ていた彼女は驚く切島に穏やかに微笑むと「何だか誤解させてるみたいで、ごめん」と爆豪の隣に座りながらながら言う。
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パル(プロフ) - 一寸先はダークさん» ｺﾒﾝﾄ有難う御座います!!凄いだなんてとんでもないです (汗)はい！頑張ります！今後ともよろしくお願い致します！！有難う御座いました！ (2020年3月24日 13時) (
レス) id: a050d7518b (このIDを非表示/違反報告)
一寸先はダーク - 何か、凄いですね！個性が何か分からんなぁ、何となく推測はして多分こうじゃないかな？みたいな所まではいったんですけど、まだまだ分かりませんね！これからも更新頑張って下さい！楽しみにしてます！ (2020年3月24日 11時) (レス) id: 94fd455da1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：パル | 作成日時：2020年3月17日 8時
