【７９】 ページ30
何も言わずにいると、金髪女は『あ……やっぱり、職場体験が終わってから話す事にする』と言う。
『その方が爆豪君と沢山お話が出来るから。今は爆豪君の声が聞けるだけで、とても幸せだから』
「キメェ……どんだけストーカー拗らせたらそうなんだ？」
『爆豪君へ向かう愛の大きさ故にだよ』
「余計にキメェわ！！」
ｸｽｸｽと楽しそうな笑い声が聞こえ、マジで切ってやろうかと思いつつも、自分でも不可思議で堪らないが、金髪女のそういった言葉を不快に思った事は一度も無い。寧ろ、此処に彼奴が存在する事の証明の様に安堵する俺が居る。
『ねぇ、爆豪君』
「あ？」
『やっぱり、一週間も爆豪君に会えないのは寂しいな。寂しいです』
「けっ、どうせ職場体験が終わったらまた付き纏ってくんだろうが」
『勿論です』
即答する金髪女に突っ込む気すら起きない。どうせ、俺が何を言おうが此奴はストーカーを続けるつもりなのだろう。
『私は……爆豪君が居るから、頑張れるの。君の存在が私を動かす原動力。だから、常に充電が必要なのです』
「人をバッテリーにしてんじゃねぇぞ」
『ﾌﾌｯ、それじゃあ、そろそろ切ろうかな。ホントは夜通しでも話していたいけど、これからギャングオルカやサイドキックの人達と夕食会だから』
「さっさと行けや」
『明日も、連絡するね』
「すんな！！」
ﾌﾌｯ、といつもの様に笑った金髪女は『大好き、爆豪君。それじゃあ、おやすみ』と言い、通話を終了させる。
「……バッカじゃねぇの」
簡単に好きとか言ってんじゃねぇよ、クソ。
そう思いながら携帯を見詰め、じわりと胸に広がる温もりに少しの間、微睡むのだった。
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パル(プロフ) - 一寸先はダークさん» ｺﾒﾝﾄ有難う御座います!!凄いだなんてとんでもないです (汗)はい！頑張ります！今後ともよろしくお願い致します！！有難う御座いました！ (2020年3月24日 13時) (
レス) id: a050d7518b (このIDを非表示/違反報告)
一寸先はダーク - 何か、凄いですね！個性が何か分からんなぁ、何となく推測はして多分こうじゃないかな？みたいな所まではいったんですけど、まだまだ分かりませんね！これからも更新頑張って下さい！楽しみにしてます！ (2020年3月24日 11時) (レス) id: 94fd455da1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：パル | 作成日時：2020年3月17日 8時
