【７８】 ページ29
保須市で何が起こっているのか、詳細はまだ不明だが、ベストジーニストや他のヒーローが現着すれば事態は直に収束するだろう。
「頼んでどうにかなんなら、端からテメェが同行する必要なんざ、無かっただろ」
無駄に相澤先生とオールマイトに止められ、余計な事を言われて憤る事も無かった筈だ。金髪女が暗躍するだけで事が済むのなら、わざわざ現場に行く必要は無い。
そう思いながら吐き捨てれば、金髪女は静かに『……分からないから』と言う。
『正直に言うと、緑谷君から位置情報が来るまで、とても不安だった。間に合わなかったらどうしよう、そうでなくても良くない事が起こったらどうしようって……気が気じゃ無かったの。今でも、怖くて身体が震えてる』
情けないって分かってるけど……やっぱり、怖いの。と言う金髪女の声は僅かに震えていた。何をそこまで恐れる必要があるのか、何が此奴をそうまでさせるのか。断片的な記憶は俺にその答えを示す事は無く、不完全燃焼もいいところだ。
『でも、爆豪君の声を聞いたら、何だか安心したの。きっと大丈夫だって、不安だった気持ちが軽くなった』
「気のせいだろ」
『照れない照れない』
「切るぞ、コラ」
『寂しいから、まだ切らないでほしいな』
恐らく、金髪女は笑っているのだろう。いつもの様に肩を竦ませ、言葉の一つ一つが喜びだとでも言う様に幸せそうに笑っているに違いない。その金髪女の姿が簡単に想像出来る。
『爆豪君、ベストジーニストの事務所はどう？』
「聞くんじゃねぇ……」
『私の方は凄く楽しいよ』
「聞いてもねぇのに言ってんなよ、テメェ……」
『でも、爆豪君なら知りたいと思うな。No.10の事務所だから』
そう言えばそうだった。金髪女の変更先の事務所はNo.10ヒーロー、ギャングオルカの事務所だ。興味が湧かない訳でも無いが、こう見透かされた様に言われると何か腹立つ。
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パル(プロフ) - 一寸先はダークさん» ｺﾒﾝﾄ有難う御座います!!凄いだなんてとんでもないです (汗)はい！頑張ります！今後ともよろしくお願い致します！！有難う御座いました！ (2020年3月24日 13時) (
レス) id: a050d7518b (このIDを非表示/違反報告)
一寸先はダーク - 何か、凄いですね！個性が何か分からんなぁ、何となく推測はして多分こうじゃないかな？みたいな所まではいったんですけど、まだまだ分かりませんね！これからも更新頑張って下さい！楽しみにしてます！ (2020年3月24日 11時) (レス) id: 94fd455da1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：パル | 作成日時：2020年3月17日 8時
