【６７】 ページ18
何が拙いのか。これはあくまで俺の憶測でしか無いが、金髪女の本当の個性がオールマイトを含む教師に知られたら最後、行き着く先はあの黒塗りの車なのかも知れない。
個性なんてものは無限に存在すると言っても過言では無い。在り来りな個性もあれば、何の役にも立たない没個性も存在する。その逆も然りで、様々な分野で発揮出来る汎用性の高い個性もあれば、有り得無いと言わざるを得無い個性も存在する。
金髪女の個性がトリガーなら、此奴自身が犯罪に手を染めた結果では無い事だけは確かな筈だ。
「何も無ければ……それで良いの。何かあったら嫌だから心配してるだけ」
「本人に釘刺しときゃあ、どうにかなんだろ」
「多分、相手にされないと思うな。特に私は不真面目に見えるみたいだから」
多少なりとも相澤先生に言われた言葉を気にしているのだろう。そう溜め息を付く金髪女は「うぅ、ギャングオルカを振り切ってでも保須市に行こうかな」と呟き出した。
「アホか。ンな事したら、余計除籍にされんだろ」
「んー……あ、それならオペレーションDを展開します」
何かを思い付いた様に顔を上げた金髪女に「はあ？」と言えば、金髪女は何処か自信ありげに笑みを浮かべ「飯田君を心配してる人は私だけじゃないから」と言う。
「……私は介入出来無いけれど、近付けさせる事は出来ると思うの。だから、まだ諦めたりしないよ」
何をどう近付けるのか、全く持って要領を得無い金髪女の言葉に「そうかよ」とだけ告げつつも、何故か此奴が成し遂げ様と足掻く様に自然と口角が僅かにだが、吊り上がる。
「笑うところ、あった……？」
「笑ってねぇ」
「爆豪君、絶対笑ってた」
「笑ってねぇっつってんだろ」
「ﾌﾌｯ、照れない照れない」
取り敢えず、本調子に戻ったらしい金髪女を軽くシバき、唸る金髪女の手をそのまま引き、帰路へと着いたのだった。
その数日後、俺達は職場体験を迎えた。
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パル(プロフ) - 一寸先はダークさん» ｺﾒﾝﾄ有難う御座います!!凄いだなんてとんでもないです (汗)はい！頑張ります！今後ともよろしくお願い致します！！有難う御座いました！ (2020年3月24日 13時) (
レス) id: a050d7518b (このIDを非表示/違反報告)
一寸先はダーク - 何か、凄いですね！個性が何か分からんなぁ、何となく推測はして多分こうじゃないかな？みたいな所まではいったんですけど、まだまだ分かりませんね！これからも更新頑張って下さい！楽しみにしてます！ (2020年3月24日 11時) (レス) id: 94fd455da1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：パル | 作成日時：2020年3月17日 8時
