【６６】 ページ17
金髪女の話を聞く中で、俺が先ず思った事は此奴が異常なまでにクラス連中の安否を最優先事項として捉えている事だった。今回の優等生メガネの事もそうだが、USJでの襲撃事件の際も金髪女はカエル女の安否を最優先に行動していた。
振り返った今だからこそ、あの時金髪女が言った“半分は守れた”という言葉の意味を理解する。残る半分はまだ戦闘に参加していた俺達の事だったのだろう。
「何かあってからじゃ遅いのに、何も守れないのに、誰も……救う事だって出来無いのに……」
ただの思い込みや考え過ぎとも思わなくも無いが、どういう訳か、金髪女には何かしら事態を予見している様な節が垣間見える。USJでの敵(ヴィラン)に寄る襲撃もカエル女がピンチに陥る事も予め知っていた様な動きをしていた。
もし、これがその時と同じパターンであるなら、金髪女が危険な目に遭うと分かっている優等生メガネを心配し、志望しそうな事務所を選んだ事にも納得がいく。それを邪魔立てした挙句、除籍にする等と脅されたなら憤るのも無理は無いのかも知れない。
だが、そうなる事が確定しているのなら何故、相澤先生やオールマイトにそれを説明しなかったのか。それを考えた時、頭に浮かんだのは以前金髪女の母親に会った時にフラッシュバックした記憶だった。
金髪女が乗っていると思われる黒塗りの車を追おうとする俺を止めた相澤先生。
「……一つ確認させろ。YESorNOで良い。それ以上は自力で思い出す」
そう言えば、僅かに驚きを見せる金髪女は直ぐに「うん、何でも聞いて」と優しげに笑う。
以前から引っ掛かっていた事だ。時折、フラッシュバックする記憶にもその話は度々出ていた。能力の矛盾や法則の違和感。断じて転移では無い彼奴の個性。
「……テメェの“本当の個性”を先生に知られると拙いんだな？」
確認する様に問い掛ければ、金髪女は少し間を置くと「うん……」と悲しげに目を伏せながら肯定した。
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パル(プロフ) - 一寸先はダークさん» ｺﾒﾝﾄ有難う御座います!!凄いだなんてとんでもないです (汗)はい！頑張ります！今後ともよろしくお願い致します！！有難う御座いました！ (2020年3月24日 13時) (
レス) id: a050d7518b (このIDを非表示/違反報告)
一寸先はダーク - 何か、凄いですね！個性が何か分からんなぁ、何となく推測はして多分こうじゃないかな？みたいな所まではいったんですけど、まだまだ分かりませんね！これからも更新頑張って下さい！楽しみにしてます！ (2020年3月24日 11時) (レス) id: 94fd455da1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：パル | 作成日時：2020年3月17日 8時
