【６０】side無し ページ11
―――その翌日の放課後、今日も今日とて爆豪を追い掛ける彼女に「職場体験の事で話がある。ちょっと来い」と呼び止める相澤は同時に振り向いた爆豪に「借りるぞ」と言う。それに対し、心底嫌そうに顔を顰める爆豪とは対照的に、頭に疑問符を浮かべながらも爆豪と離れる事を惜しんでいるのか、彼女は困った様に眉を下げて爆豪を見る。
「待っててくれると、嬉しいな」
そう控えめに告げる彼女に爆豪は「知るか」と一蹴し、さっさと教室から出て行ってしまう。そのやり取りを見ていた相澤に「うぅ、相澤先生……恨む、恨みます」と言う彼女は溜め息と共に肩を落とした。
明らかに彼女の片想いである事は常日頃から感じ取っていた相澤だが、慣れてしまったのか、それともマイペースな彼女に拒む気力さえ失せてしまったのか。爆豪が何も言わずに彼女と帰ろうとしていた姿に僅かに驚いたという。
「いつも一緒に帰ってるのか？」
「んー……私が付き纏ってるだけで、爆豪君は一緒に帰ってるつもりは無いと思うな」
切り替える様にいつもの様に肩を竦ませて笑う彼女に相澤は「悪いな」と一言詫びを入れつつ、応接室へと歩き出す。
応接室に着くと、先に茶を飲みながら待っていたオールマイトにﾊﾟﾁﾊﾟﾁと瞬きをしながら僅かに驚きを見せる彼女は困った様に眉を下げながら「私、何かしました……？」と不安げにソファーに腰を下ろす。
「そういう訳では無いぞ！時枝少女。相澤君からも聞いていると思うが、君の職場体験先について話があったのさ」
「単刀直入に言うが……時枝、お前はギャングオルカのもとへ職場体験に行ってもらう」
オールマイトの横に腰を下ろした相澤は早速と言わんばかりにそう切り出すと、彼女は珍しく眉を顰め「理由をお聞きしても？」と先程までの不安げな様子から一変、強気な姿勢で二人に尋ねる。
喜怒哀楽。基本的に彼女が見せる感情は喜と楽に偏っていた為、嫌悪に近い感情を見せる彼女に相澤とオールマイトは僅かに驚愕した。
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パル(プロフ) - 一寸先はダークさん» ｺﾒﾝﾄ有難う御座います!!凄いだなんてとんでもないです (汗)はい！頑張ります！今後ともよろしくお願い致します！！有難う御座いました！ (2020年3月24日 13時) (
レス) id: a050d7518b (このIDを非表示/違反報告)
一寸先はダーク - 何か、凄いですね！個性が何か分からんなぁ、何となく推測はして多分こうじゃないかな？みたいな所まではいったんですけど、まだまだ分かりませんね！これからも更新頑張って下さい！楽しみにしてます！ (2020年3月24日 11時) (レス) id: 94fd455da1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：パル | 作成日時：2020年3月17日 8時
