【５１】side無し ページ2
数日前、町内会でゴミ置き場にカラス予防のネットが設けられる事が決定し、その取り扱いや掃除の順番などが記載されているそれに軽く目を通す爆豪は静かに「……ガキの頃、一度足りとも彼奴と遊んだ覚えがねぇ」と呟く。
「そりゃそうでしょうね。アンタ、いっつも出久君や他の子とばっか遊んでたしね。でも、あの子はそんなアンタ達を遠くから見てたわよ？」
体育祭の前日に同じ様な事を緑谷に聞いて……いや、問い詰めていた爆豪は緑谷が彼女の事を認知していた事に多少なりとも驚いたという。何故なら、爆豪と緑谷は中学は兎も角、幼少期の殆どの時間を共に過ごしていたのだから。
緑谷も気付き、母親も知っていた事に眉を寄せる爆豪を鏡越しに見る母親は「何度か声は掛けてたんだけど、邪魔しちゃ悪いからって遠慮してたのよね」と言う。
「あの子、いつも一人ぼっちで友達もいなかったみたいだし、仲間に入れてほしかったんじゃないの？」
それは以前、公園で爆豪が彼女と出会した際に彼女も言っていたので知ってはいたが、爆豪が引っ掛かりを覚えるのはそれでは無く、ある筈の無い彼女との記憶だった。
仲睦まじく遊ぶ幼少期の爆豪と彼女。互いに名前で呼び合い、コスチュームを考え、彼女を守ろうとしていた爆豪。
それが一体何なのか、彼女と会う度に気になるが、それを直接本人に聞く事は出来ず、こうして本音を零す様に遠回しに母親へと話を振ったのだ。
「まぁ、何にせよ、今はアンタと仲良くなりたいと思ってるんじゃない？仲良くしてあげなよー？」
「ﾌﾝｯ、誰がするかよ。あんな変態ドMストーカーなんかと」
「またアンタは、人様の娘さんにそんな言い方してぇ！！」
「うっせ！さっさと行けや！」
「アンタも早く時枝さん家に行きなさいよ！！」
「分かっとるわ！！」
うぜぇ……と思いながら家を出た爆豪は心底嫌そうに眉間に皺を寄せながら彼女の家へと向かうが、別にわざわざインターフォンを鳴らす必要は無いのでは無いかとポストを見る。
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パル(プロフ) - 一寸先はダークさん» ｺﾒﾝﾄ有難う御座います!!凄いだなんてとんでもないです (汗)はい！頑張ります！今後ともよろしくお願い致します！！有難う御座いました！ (2020年3月24日 13時) (
レス) id: a050d7518b (このIDを非表示/違反報告)
一寸先はダーク - 何か、凄いですね！個性が何か分からんなぁ、何となく推測はして多分こうじゃないかな？みたいな所まではいったんですけど、まだまだ分かりませんね！これからも更新頑張って下さい！楽しみにしてます！ (2020年3月24日 11時) (レス) id: 94fd455da1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：パル | 作成日時：2020年3月17日 8時
