【ヒロアカ】Continue to love 3 (ページ43)

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そんな彼女の頭を軽く撫でながら「まだ寝ちゃ駄目だよ？」と言い、時間を確認した緑谷は「もう少しで年越しだから」と彼女の両脇に手を差し込み、ググッと自身へと引き寄せて抱き竦める。

「おーい？俺等が居る事忘れてね？？」
「今更過ぎんだろ」

爆豪と切島のそんなやり取りも何のその、緑谷は「起きて、僕に構ってよ」と先程まで普通に話していたのは何だったのかと言いたくなる程、甘ったるい声色で言う彼は実は相当な量のアルコールを摂取していたのだ。

「……むにぃーって」

ボーッと緑谷の顔を見詰めていた彼女は彼の頬に手を伸ばすと、そう言いながら両サイドに引き伸ばし「うん、可愛い…」と気の抜けた緩い笑みを浮かべている。

「いひゃいよ～」
「ばくごー君、出久君、かわいい」
「可愛かねぇわ」
「眼科行った方が良い」
「テメェが行けや！！」

急に真顔になる彼女に切島はゲラゲラと笑い、彼女は「この頬っぺとか、ふわふわな髪とか、そばかすとか、丸っこい目とか……全部かわいい」と体勢を変えて彼に頬擦りし出す始末。

恐らく、この二人はこの先何年経とうとも変わる事は無いのだろうと密かに爆豪と切島はﾌｯ…と小さく笑い、先程の話の続きでは無いが、二人が夫婦となる日が楽しみだと言わんばかりにイチャ付き出した二人を放置して酒を飲むのだった。

そして、テレビが新年へのカウントダウンを始めた頃、強制的に二人の世界を止めさせた爆豪と切島は二人に酒を持たせる。

「ごー！！」
「よん」
「さん！！」
「にぃーー」
「いち！」

「「「ハッピーニューイヤー！！！」」」
「うるせ…」

眠気など何処へ行ったのか、ハイテンションで切島のカウントに便乗した緑谷と彼女は年が明けた瞬間、乾杯し、再び酒盛りタイムに入り…その数分後、爆豪を除く三人は眠ってしまったのだった。

翌朝、綺麗に片付けられたリビングに彼女と緑谷は爆豪に土下座しながら感謝をしたのは言うまでもないだろう。