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それから事情が事情なだけにそこまで酷いお咎めを食らわずに済んだが、それでも一発、相澤先生に手刀を頭に落とされ「やり過ぎだ」と怒られてしまった。

「すみませんでした…」
「校長にも話しておく。気を付けて帰れ」
「はい」

二人に見送られながら、僕は待ち合わせ場所に向かう途中にある溝に生徒手帳を投げ捨てた。

生徒手帳を捨てた今、もうあの門を通り抜ける事は出来無い。これで、あの場所に戻る事も無いだろう。

「……サヨナラ、雄英」

サヨナラ、みんな。

サヨナラ……勝己。

どうか、探さないで。裏切る僕を許さないで。君達はちゃんと夢を叶えて前に進んで。僕は…背を向けて生きていく事しか出来無いから。

もし、この先…対局の立場で再会する日が来ても、どうか迷わないで。僕は皆の味方にはなれないから…

そんな身勝手な祈りを捧げながら歩み出し、黒霧さんの待つ路地裏に着くと、そこには既に黒霧さんが待ってくれていて「優勝、おめでとう御座います。Aさん」と丁寧に頭を下げてくれた。

「はい。柄にも無く頑張りましたよ」
「死柄木弔がお待ちです。今夜はアナタの歓迎会と優勝祝いを兼ねて食事は豪華にしています。勿論、味覚障害である事も考慮していますので、ご安心を」

優しい優しい、灰色の世界。陽の光など無くても、僕はこの人達と生きていける。そして、必ずジジを殺して黒く染まってみせる。

「それは楽しみだなぁ」

今日から僕はヒーローに仇なす、敵(ヴィラン)になるのだから。

BARへと繋がるワープゲートに足を踏み入れた瞬間、僕は自由になれた喜びからか、全身から力が抜け、意識を手放していたのだった。

その時…切羽詰まった様に誰かが僕を呼んだ様な気がした。それが誰だったのかは分からないけど、もう誰だって構わない。

僕は行く。この人達と…共に、薄暗い世界の中で生きていく。

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設定キーワード:僕のヒーローアカデミア , ヒロアカ , MHA   
作品ジャンル:恋愛
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パル(プロフ) - ウサギさん» コメント有難う御座います!!良い文なんてとんでもないです!1日で読んで下さったんですかΣ(・ω・ノ)ノ有難う御座います!!(><)これからもダラダラとした進行度ではありますが、どうぞよろしくお願いします!! (6月1日 11時) (レス) id: a050d7518b (このIDを非表示/違反報告)
ウサギ - 良い文ありがとうございます。 今日発見したが、すごくおもしろくて一日で全部読んでしまいました。 これからも頑張ってください。 (6月1日 11時) (レス) id: 7b63bf87a4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:パル | 作成日時:2018年5月22日 20時

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