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ﾍﾞｼｨｨｯ!!
「いだぁぁああ！！！ちょ、何すんのさ！」
勝己とお茶子ちゃんの試合が終わり、小休憩を挟んで第二回戦が行われる。観客席から「次は出久と轟か…」と二人の試合を地味に楽しみにしていた僕の頭に強烈な痛みが降ってきた。
叩かれた頭を押さえながら襲撃して来た張本人である勝己を睨めば、勝己は「ちゃんと勝っただろうが」とそれだけ言って、何故か僕の隣にドサッと座る。
「お疲れ」
「疲れてねぇわ」
「手、出しなよ」
「あ？」
無理矢理勝己の最大火力を放った左手を取り、僅かに熱を持っているそこを解す様に治癒力を勝己の体力が減らない程度に増幅させる。
「僕が叩き潰す。だから、負けてもらっちゃ困るんだよ」
「言ってろ。テメェは俺が潰す。んで、惚れさせる」
サラッととんでもない事を言った勝己に話を聞いていたその場のクラスメート達は「え？」「ちょ、爆豪！？」「もしかして、今のは告白かしら？」と驚いていて、僕は唐突にぶっ込まれたそれに柄にも無く動揺してしまう。
「な、なああっ…！？」
「痛てぇ」
「うわっ…！！」
無意識の内に勝己の手を強く握ってしまっていた事に慌てて払い除けると勝己は僕の反応に至極楽しそうにしていて…顔に集まった熱を隠す様に透ちゃんに抱き着けば「Aちゃんも女の子だねー！」と笑っている。
笑い事じゃない！！…可笑しい、絶対可笑しい。今までなら勝己のそういう言葉に怒りこそ覚えてもこんな風に照れ…いや、照れてない。断じて照れてなどいない。
これはあれだ。ちょっとテンパっただけだ。そうだ。そうに決まってる。そうじゃなきゃ…まるで、勝己を好きだと認めてるみたいじゃないか。
そんなの嫌だ。僕にも選ぶ権利はある！！
「勝己はねーよ！！」
「あﾞあ！？」
透ちゃんの乳枕の中で叫ぶと今度は梅雨ちゃんが「じゃあAちゃんは誰だったら良いの？ケロ」と会話を広げようとしてくる。ちょ、やめて…ホント、やめて。
「Aちゃん、どーなのー？」
「もう…透ちゃんまで…」
「だって気になるー！」
気になるって……もう。これだから年頃の女の子は困る。いや、僕も一応年頃の女の子ですけどね？そうですけどね？？でもですね、そういうの全く分からないんですよ。
オールマイトが余計な事に気付かせたせいで、お茶子ちゃんが好きとか言うから……それに勝己があんな事言うから…認めたくないのに、勝己がそうなんじゃないかって思ってしまう。
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パル(プロフ) - ウサギさん» ｺﾒﾝﾄ有難う御座います!!良い文なんてとんでもないです！1日で読んで下さったんですかΣ(・ω・ﾉ)ﾉ有難う御座います!!(><)これからもﾀﾞﾗﾀﾞﾗとした進行度ではありますが、どうぞよろしくお願いします!! (2018年6月1日 11時) (
レス) id: a050d7518b (このIDを非表示/違反報告)
ウサギ - 良い文ありがとうございます。 今日発見したが、すごくおもしろくて一日で全部読んでしまいました。 これからも頑張ってください。 (2018年6月1日 11時) (レス) id: 7b63bf87a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：パル | 作成日時：2018年5月22日 20時
