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体育祭第一種目の障害物競走が終わり、順位が発表される。一位が出久、二位が僕、そして三位が轟、四位が勝己、五位がB組の塩崎さんという人だった。そして、上位42名は予選通過となり、続く第二種目へと移る訳だが…此処で発表された種目に僕は思わず「あー…」と白目を剥きたくなった。
「騎馬戦…か。お前、脚大丈夫か？」
「あ…気付いてたんだ」
「緑谷は気付いてねぇかも知れねぇが、お前の後ろ走ってた奴は気付いてる」
轟が気付いているなら勝己も気付いているのだろう。例え、負傷してても勝己にだけは負けるつもりは無いけどね。
とは言え、騎馬戦で脚が使えないとなると頭を張るしか無い訳だが…上も上で立っていないといけない訳だからどうしても脚に負荷が掛かってしまう。
「まぁ、何とかなるよ」
隣で気遣ってくれる轟に「いざという時は治す。やりたくはないけどね…」と騎馬戦のルールを説明するミッドナイトの声を観客席の方を向いて聞かないフリをした。だが、その時…不意に感じた不快な視線に視線を向けて後悔する。
「……やっぱ、来てやがったのかよ…」
「どうした？」
何とも嫌な事に観客席から僕をじーっと見詰めるジジの姿を見付けてしまい、その表情から僕の二位という結果がお気に召さない事だけは感じ取る事が出来た。
それと同時にジジの言う結果次第が上位三位内では無く、一位のみを指しているのだと嫌でも分かってしまう。
僕の中のジジは昔から嫌な人だった。個性が発現する前までは僕に何の興味も示さず、関わりを持とうとさえしなかった。だが、個性が発現してからはやれ強くなれ、やれヒーローになれだの口喧しく言ってくる。
離れて暮らしているにも関わらず、両親もジジの存在は無視出来無かった様で、海外行きという手段を取る事で何とかジジを避けていた。
あの人は昔から変わらない。本当に嫌な人だ。
「一位以外はゴミと一緒ってか…」
そう吐き捨てながら観客席を睨み付けると、轟も僕の視線の先に居るジジに気付いた様で「お前の爺さんか…」と静かに聞いてくる。
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パル(プロフ) - ウサギさん» ｺﾒﾝﾄ有難う御座います!!良い文なんてとんでもないです！1日で読んで下さったんですかΣ(・ω・ﾉ)ﾉ有難う御座います!!(><)これからもﾀﾞﾗﾀﾞﾗとした進行度ではありますが、どうぞよろしくお願いします!! (2018年6月1日 11時) (
レス) id: a050d7518b (このIDを非表示/違反報告)
ウサギ - 良い文ありがとうございます。 今日発見したが、すごくおもしろくて一日で全部読んでしまいました。 これからも頑張ってください。 (2018年6月1日 11時) (レス) id: 7b63bf87a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：パル | 作成日時：2018年5月22日 20時
