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葬式はいつの間にか火葬に移っていた。空に昇る煙をぼんやりと眺めていた。灰の匂いがする。処暑の日を過ぎてもまだ強く差し込んでくる光に思わず目を細める。じわりと汗が滲んできたので、彼女から貰ったハンカチで拭った。九月半ばとは思えない空だった。
その時、僕のお腹が鳴った。彩度の低い夢に不釣り合いな、あまりにも間抜けな音だった。そういえば、葬式の手伝いをしていてろくにご飯を食べていなかったことに気が付く。
そして、理解してしまった。
僕はようやく泣いた。みっともなく大声を上げて泣いた。
君が死んでも世界は回っていたのだと。君が死んでも僕はこうやってお腹を空かせて、必死に生きようとしてしまっているのだと、気が付いてしまった。
きっと、君が死んだら僕も枯れて死ぬのだろうと、漠然とそう思っていた。君がいなければ生きていけないと信じていた。けれど僕の意思に反して、君がいなくとも僕の体は生きていこうとしている。そんな薄情で、残酷な世界と自分自身を呪わずにはいられなかったのだ。いっそのこと、僕のありとあらゆる細胞の全てが、生命活動の一切を拒んでくれたら良かったのに。そんなことはありえないと、知っていたのに。
泣き崩れた僕の体を、火葬に参列していた人たちが支えた。今も僕の心臓は規則的に脈打っている。煙は昇り続けている。
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繪棲(プロフ) - す、素敵…！！落ち着いた優しい雰囲気の世界が急にひっくり返って…頭が打たれたような感覚になりました。凄く好きです…！！ (2021年11月24日 0時) (
レス) @page17 id: 222d8aed0b (このIDを非表示/違反報告)
上鳴忠(プロフ) - ループ物語ですか！？うっわ…最高すぎました… (2021年11月20日 11時) (レス) id: b231fac804 (このIDを非表示/違反報告)
上鳴忠(プロフ) - わー！最近イナイレの作品が少なくなってて更に推しのやつも変わってないなーと思ってたら！ (2021年11月20日 7時) (レス) id: b231fac804 (このIDを非表示/違反報告)
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