はじめてをちょうだい snm RM

漫才 ページ10

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バーベキューが始まって私は給食のおばちゃんバリに


肉を焼いて食べ盛りの男子達に肉を供給する

「おばちゃん、ウィンナーちょうだい」


「はい、ウィンナー！って誰がおばちゃんやねん」


あははって笑って「漫才とかできんの？」って


意味不明なこと聞かれるし


「一人で漫才できる訳ないやん、一人やったら漫談

ちゃう？」って言ったら


「漫談やってよ」って無茶振り


できる訳ないやろって言おうとしたら


突然平野くんが隣から

「はいどうもぉー」って調子つけて「しょうちゃんです」

ってアイドルポーズ決めるからノリに合わせて

セクシーポーズで「Aです」って色っぽく言ってみる

「二人合わせて平野紫耀でーす」ってボケたから

「合わさってないやん！」って突っ込むと笑いが起きた

なんかよく分からないけど平野くんがボケるから

お肉を焼きながら何ターンか繰り返して

「もう、肉焦げてしまうわ」って言って終わらせた


はぁはぁ、つ、疲れた…


肉焼き係を隣にいた男子に代わってもらって

飲み物を持って木陰に休みにいく


すると隣にまた疲れの元凶がやってきた


「もぅ、突然ボケるから焦るやん」


「いやぁ、楽しいね！」


「楽しないわっ」ってまたやってしまった


「あはは、ほら食べよう」って持ってきたお肉を渡して


くれた


「ありがとう」大きめのお肉を一口でパクりと食べた


「んー！柔らかーい」


「んー、ほんと、うまっこの肉」


平野くんとお肉を並んで食べてたら蓮がこっち見てる


からぶんぶんって手を振ると、眩しい笑顔が返ってきた


「相変わらず、キラキラしてるなぁ」


「蓮？」


「うん、彼は光なんだろうね、だからいつもいっぱい

人が寄ってくる」


「淋しい？」


「んーん、嬉しい」


「強がり言ってぇ、もう私の蓮に近づかないでって

言ってみれば？」


「なにそれ、やだよ」


「嫌なら嫌って言ったらいいのに」


「嫌じゃないよ、蓮が疲れないならそれでいい」


「ふぅん、蓮って呼んでるんだ」


「あ…」

学校とかでは極力目黒くんって呼んでいたのに


「蓮は嬉しいと思うよAさんに名前呼んでもらえて」


「ふふ、そうかもね」


「あ、余裕だなぁ」

余裕なんてないよ、でも本当に私が蓮って呼ぶと

嬉しそうなんだもん彼、だからつい名前呼んじゃうんだよ

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