3 ページ3
.
(zm side)
「お待たせしましたー。」
店の奥から帰り支度をして出てきたAさんは、カウンターで待つ俺の隣の席によっこらしょと掛け声を掛けてから座った。
zm「あ、お疲れ様です！お時間貰ってもうてすみません。」
「いえいえ、トントンの友達やったんやなぁ。あ、せやったら敬語やなくてもええかな？」
zm「全然ええです！」
「よかった。えと…」
zm「ゾムです！ゾムって言います。」
「ゾム！オレは、トントンから聞いてるかもやけどAやで。あ、ゾムも敬語はなしやで？」
緊張し過ぎて吐きそうやったけど、Aが人差し指を立ててそう言う姿を見て立ち眩みに変わった。
あぁ、可愛過ぎて目眩がする。
「で、何処に付き合って欲しかったん？」
zm「え？」
「ん？コーヒー好きなんやろ？豆買いに付き合えばええの？」
zm「えと…カップ、カップを選んで欲しくて。」
何か勘違いしてもうてるみたいやけど、生憎もう一度告白する勇気なんてなくて誤魔化してしもうた。
カップ選んで欲しいって何やねんって、我ながら思うわ。
「そんなら、ええ雑貨屋あんねん。ほな行こうや！」
なんか知らん間に、一緒に買い物行く流れになったんやけど…
Aなんの疑問も持ってへんけど、急に買い物に付き合ってくれなんて言う奴がよくおるってことなんか？
zm「良くお客の買い物に付き合ったりするん？」
「せーへんよ？」
zm「え、なんで俺の時はええって言うてくれたん？」
「ゾム、なんか一生懸命やったからかな。」
なんや、俺だけにオッケーくれたんやって喜んでもうたやん。
俺、そんなに必死過ぎやったんかな…
恥ずかし過ぎるわ……
やって、しゃーなくない？
あんなに探してた人やで？
これを逃したらあかんって思うやん？
それがまさか、告白に繋がるとは俺も思ってへんかったんやけど。
そしてまさか、コーヒーが好きやなんて誤解されるとも思ってへんかったんやけどな…
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 209人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
手羽先の手先(プロフ) - アクア#実況者大体好き魔神さん» コメありがとうございます。長くてすみません！全部見てくれてありがとうございます！！面白かったならよかったです！ (2021年6月13日 15時) (
レス) id: a12ae98d5d (このIDを非表示/違反報告)
アクア#実況者大体好き魔神 - 新作案内が長いー！…全部見ちゃったじゃん！(((すみません、めっちゃおもろかったです (2021年6月13日 12時) (レス) id: a918e7945d (このIDを非表示/違反報告)
手羽先の手先(プロフ) - 見守るモブさん» コメントありがとうございます！ご指摘ありがとうございます、ソムさんいました……感謝です！ (2021年2月1日 13時) (レス) id: cd3cd98b0f (このIDを非表示/違反報告)
見守るモブ(プロフ) - （“ |チラ‥‥コメント失礼します‥面白かったです、最終話のとこにソムさんが紛れ込んでます“ (2021年2月1日 8時) (レス) id: d08f5350f9 (このIDを非表示/違反報告)
手羽先の手先(プロフ) - お餅の化身さん» ご指摘ありがとうございます！そうなのですね。私自身、京都にいた事があって大阪弁との境界が中々難しいところなのです…参考にさせて頂きます！またご指摘あればよろしくお願いします。 (2020年9月30日 19時) (レス) id: 8a86830a93 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：手羽先の手先 | 作成日時：2020年9月25日 20時
