31.推しの定義的な話 ページ31
31.
(zm side)
「すぅー……今回のあつし先生も神でしたわ。」
zm「俺が電子で買うてんのに、なんでわざわざ雑誌買いに行くん?」
「オレは、ペラペラ捲りたい派なの!お気に入りのシーンを行ったり来たりしたい派なの!」
zm「かさばるやん。」
「保存は電子だから大丈夫!」
zm「電子も買うとるんかい!」
「当たり前だよなぁ!」
Aはそう力強く言うと、本を閉じた。
「はぁー、クラインくん可愛いが過ぎる。グルちゃんに登ってドヤ顔してんの可愛過ぎなんだよなぁ。何あの生き物?小さ過ぎなのも可愛いかよ!この日をどれ程待ち望んだとお思いかっ……!はぁもうっ!息をさせてよっ!」
zm「はいはい、お墓建てといたるなー?」
「ついにゾムまで建ててくれるようになったんですね!ありがとうございます!」
zm「くはは、流石に慣れてきたからな。」
なんだかんだこの流れに付き合ってきて、随分経つ。
そろそろ俺も、墓職人になってもええかなぁって……
って、考え方がAに寄ってきてもうてるな……
「ゾムさん、オレに感化されてきてますね?」
zm「せやな、否定できんわ。Aのこと尊いとか思うてもうてるしな。」
「え、オレが推しですか?」
zm「うーん、俺に推しの定義はわからんけど…Aが前に言うてたのが推しなんやったら、ちゃうんかな?」
「前?」
zm「ほら、推しにはキスしたいとかイチャイチャしたいとか思わんってやつ。」
「あぁ、しんどいオブザイヤー?」
zm「ふっ、そう。それ。俺は、Aにキスしたいしイチャイチャもしたいから。やから、Aの言うのが定義なんやったら推しには当てはまらんな。」
「あくまでもオレの中の定義やからな?世の中にはガチ恋さんもおるから。」
zm「……この討論に終わりは見えなさそうやな。」
「ですね。お腹空きませんか?」
zm「空いた。」
「なんか食べに行く?」
zm「ん、その前に……」
立ち上がったAを引っ張って、自分の腕に閉じ込めた。
zm「ちょっと、イチャイチャしようや。」
「ご飯、食べに行ける程度にしといてな?」
zm「…多分。」
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手羽先の手先(プロフ) - 掻いてじゃなくて、書いてです; 変換ミス…… (2021年4月30日 7時) (レス) id: cd3cd98b0f (このIDを非表示/違反報告)
手羽先の手先(プロフ) - ぐりんてぃさん» 一応、説明文のとこに男主人公と搔いてありますが、紛らわしかったですね;題名に付け加えておきます! (2021年4月29日 18時) (レス) id: cd3cd98b0f (このIDを非表示/違反報告)
ぐりんてぃ(プロフ) - すみません、質問があるんですけど……。主さんの性別って、どちらなんですか? もし小説内で書いてあったらすいません。 (2021年4月29日 18時) (レス) id: 91f47c6a3f (このIDを非表示/違反報告)
手羽先の手先(プロフ) - あづめさん» 見つけてくれてありがとうございます!修正しました!気に入って頂けているようです良かったです!! (2021年4月28日 0時) (レス) id: cd3cd98b0f (このIDを非表示/違反報告)
あづめ(プロフ) - 最後……!最後が!括弧の中身がひらがなになっておりますよ…… !大事な1文では……!? 後とてつもなく好きです。 (2021年4月28日 0時) (レス) id: 1a0a1dd9b3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:手羽先の手先 | 作成日時:2021年4月26日 19時